仕事仲間からもバレンタインデーに相応しい甘いスイートをもらった。自分は何も用意していない。
仲間の一人が「今夜何か特別なことをするのかい」と尋ねてきた。何もしないというと「それじゃ駄目だよ!旦那に日本食レストランに連れていってもらってご馳走をしてもらわないと!」と陽気な声で彼はいった。「そうだね!」相手に合わせて陽気な声で答えた。 だけれど、その言葉はでたらめだ。その言葉はうそだ。
こういう記念日というのが私生活の中で重要ではなくなってしまった。毎日Qちゃんがいる暮らし。健康で仕事があって、Qちゃんと私のために夕食を作ってブログに載せる。周りからは退屈だと思われるような「この暮らしの流れ」に満足している。今のところは。
家に帰るとQちゃんからのバレンタインデーの小さなプレゼント。
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Qちゃんが帰ってくるまで時間があるから、Qちゃんアートの真似をしてバレンタインデー"即席"カードを作る。
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そろそろ晩ご飯のチキンをオーブンに入れたほうがいいな。ポテトを蒸して、 サラダの準備をしよう。
Qちゃんが帰ってきた。
「ハッピーバレンタインデー!」靴を脱ぐ前にQちゃんがいう。 負けずにオウムのように私も繰り返す。「Come here! Come here! (ここにおいで! ここにおいで!)」仔犬に呼び掛けるようにQちゃんが玄関先で私を呼ぶ。
飼い主に呼ばれて反応してしまう忠実な仔犬のように、 尻尾を振ってQちゃんの手元に行くと「ここに美味しいお菓子があるよ」と Qちゃん赤ちゃんに話すかのように黄色い声でいう。そうさ。私は食べ物に釣られるQちゃんのペットなのさ。
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Qちゃん、晩ご飯ができるまでにチョコレートの説明をさせてね。テーブルの上に置かれたチョコレート詰合せを説明する。その中でぜひブログに載せたいことがある。 それにはQちゃんの協力が必要なの。 お願いしてもいいかな。 けどね、 Qちゃんの性格なら「駄目だ! 」っていわれるのが目に見えてるんだ。
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同僚(もちろん女性社員だが)から教えてもらったのだ。その発想の可愛いさとユニークさに感激をしたので、この「チョコオッパイ姿(服の上から!)」をブログにぜひ載せたかったのだ。けど「その姿」の写真撮影をしてくれるのは、この人、Qちゃんしかいない。
「可愛いいね、ははは」と笑うQちゃん。機嫌が良くなっているようだ、今がチャンス。
「Qちゃん、この写真撮ってブログに載せたいんだ。 おもしろいでしょう? デジカメで撮ってくれる?」
Qちゃん「NO!(駄目)」の一言。「NO! YOU CANNOT DO THAT! Honey! (それは駄目だよ、ハニーちゃん!)」Qちゃん、顔が引きつってる。
もう1度お願いしてみる、駄目という返事。 もう1度トライしてみる。Qちゃん、 怒る姿勢に入りそうだ。 眉間にしわを寄せている、ここで諦める。
「じゃ、Qちゃんがモデルになってよ」発想を変えてみよう。プラス思考は大事よね。「..........」Qちゃん、ここまでくると呆れているようだ。それじゃ、最後の手段よ。
「じゃ、ペー君をモデルにするわよ!」と隣でポカーンとしているペー君に視線を向けた。「ペー君次第だね」とQちゃんもペー君に視線を向けて「ペー君、ママのモデルになりたいかい?」とポカーンとしたペー君に問いかける。黙っているペー君。
なによ、アディソン家の男共は! さ、ペー君モデルになってちょうだいね!
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そうよ、 Qちゃんもペー君も、私の大切で素敵な友達も皆、私のブログのねたになるのよ。ちゃんと許可はもらっているよ、プライバシーの侵害になるからね。 でも、Qちゃんとペー君は家族だから許可はいらないでしょう?
家族会議をしていたら、オーブンのチキンが焼けたみたいね。 じゃ、早く晩ご飯にしましょうよ。
アップル&レーズンソース
マッシュポテト
ブロッコリー
人参、 きゅうり、 セロリのベトナムサラダ
レンタル豆のピラフ
なんですか、 ペー君から皆さんにご挨拶ですって?
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