2008年2月24日日曜日

はんなり

仕合わせさんは二人の娘さんの母親だ。二人とも家から離れ、今は一人で暮らしている。

仕合わせさんは体は小さいが心は大きい。仕合わせさんは強い人間だ。うまく説明できないが、仕合わせさんは心が荒れた時に「どうしたの、元気ないね」と癒してくれる砂漠のオアシスのような人だ。

先週仕合わせさんの二女の娘さんが京都からオレゴンへ2年振りに帰省した。 彼女は高校を卒業してすぐ日本へ渡り生活を始めた独立心の旺盛な女性だ。 まだ彼女には会ったことはないが、仕合わせさんとこの先も付き合いがあるだろうから「その時」が来るまで気長に待つつもりだ。仕合わせさんの娘さんからの日本のお土産品。ピンク色の袋には「はんなり」の文字が。「はんなり」とは関西地方で「上品、華やか」という意味があるらしい。はんなりなピンクの包みの中には、2箱の菓子箱が入っていた。ダークグリーンの菓子箱にはメープルシロップの薄焼きパイ。 そして宇治茶の薄いクッキーが仲良く座っていた。グリーン色の抹茶クッキーの真ん中に「茶」という文字。「美」のなかに「楽」がある。とても濃厚な抹茶のクッキー、抹茶の苦みとクリームの甘さ。 熟女でもなく、少女でもない「初々しい女の時期」のような味覚。仕合わせさんの娘さんも「そんな時期」なのかもしれない。薄色ピンクの箱には丁寧にリボンが結ばれていた。仕合わせさんの元からリボンを解いて、彼女は日本へ巣立ったのだろうか。 まだ写真でしか会ったことのない彼女を想う。桜のマカロン、 口の中で優しく円やかにとろける。「初々しい女の時期」は 若さという武器で怖いもの知らずの時期でもある。 口に入れると喜びだけを味わせてくれるが、その快楽は一瞬にしてとけてなくなってしまう。 桜のマカロン、 大人の女への初期段階のようだ。ハワイのじゅんさん、前にも話したけれど「このブランドのチョコレートミルク」が好きなんです。 この兎、なんか憎めないんです。 今回は苺味を買いました。 Qちゃんには「じゅんさんにブログで見せるから写真をとりたい」といい訳をして彼の前で胸を張って買いました。ごめん、 じゅんさんを利用しました。 仕合わせさん「娘が帰ってくるってこんなに嬉しいことなんだね」と黒目を一層輝かせていっていました。

仕合わせさん、娘や息子さんをもつお母さん、お腹を痛めてこの世に掛け替えのない人間を贈り出したのです。 素敵な母親だからこそ(だったからこそ)、息子や娘が帰ってくるのですね。 仕合わせさんだからこそ 「You deserve it(当然の報い)」だと心から想うのです。

仕合わせさんの生き方は強く正直で「はんなり」している。京都に住む娘さんも、仕合わせさんのように内面「はんなり」で暮らしていってほしい。

*関西人の皆さま、「はんなり」という言葉を私流に使用させて頂ました。 すこしニュアンスが異なることもあるかもしれませんが、申し訳ありません。

晩ご飯: Qちゃんは食べれないけど、パスタっ!和風でパスタ
鰻サラダ

仕合わせさん、ありがとう。 Qちゃんも喜んで「はんなり」なお菓子をほうばっていました。休日をユックリと過ごせました。ありがとう。