今年に入り母は退院する方向に向かっていたが本人は退院を拒みだし、再び精神不安定の情態に戻る日々が。
父はもう疲れ切っている。 母の様態も気になるが、精神不安定な人を看護する者の辛さが、この場合は父のことだが、胸を突き刺すほど辛い。
もう、父を楽にさせてあげたい。 父は母を施設へ入れる準備をしているようだ。
夫婦はせつない。子供3人を育てあげ、いばらの道を二人で歩き、相方が老いていく姿を見つめあい、精神不安定になっても愛情はあるのだから。
人間が一番不幸なこと、それは最愛の者が苦しむ姿を目のあたりにすることではないだろうか。
父は言葉ではいわないが苦しんでいる。 しかし父は「自分がいきるため」に自分の生活から母を切り離すことが必要なのだと知っている。
世間では家族のものが看護をしないと冷たい目でみる傾向にあるが、 私は違う。 自分が苦しんでする看護なら、看護される側も嬉しくない。 どうせ看護するなら、 自分がやりたくてする看護であってほしい。
父は家族のために充分に生きてきた。向こう見ずな気性の荒い面もあったかもしれないが、やることはして生きてきた。 母の面倒も父はしてきたと思う、彼は彼なりに力を尽くした。 私はそう批評する。 お父さん、 ありがとう。
もし私が父と暮らしているならば、母の見舞いから帰る父を労って熱いオフロを沸かし、 心臓病と糖尿病のために医者から注意されているビールも1本だけ、 そして刺身を先頭に娘の愛情料理でテーブルを埋め尽くしてあげたい。今迄の精神的ストレスを解放させてあげたい。お父さん、お疲れさまでした。
Qちゃんは明日は仕事だね。 「NANA も寝るように」って心配してくれてるけど「大丈夫よ。私はこうみえても強いのよ」って嘘でもいわないと滅入ってしまう。
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