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2008年10月12日日曜日

暖房準備点検

そろそろ暖房の季節になったな。 暖房の掃除も兼ねて点検をしておこう。ペー君、パパのお膝においで。パパと一緒に暖房点検をしよう。配線の埃を綺麗に取り除くんだ、判ったかいペー君。「うん、 判った。」埃を取って綺麗になったら今度は配線を整理するんだよ。 「このクネクネした配線を整えるんだね。」 そうだよ、ペー君。なかなか賢くてしっかりしているな。よし、次は弱まったネジを強く回して安定させる作業だ。ペー君、やってみるかい。「うん、 僕やってみたい。」こりゃ、驚いた。ペー君はとっても腕がいいな。ペー君、よくできた! 最後のネジを回してくれないかい? 「こんなの朝飯まえさ!」ペー君とパパ、お疲れ様でした。 さっそく暖房を入れて晩ご飯にしましょう。

晩ご飯:すずきのオーブン焼き
じゃが芋の炒めもの
トマトとわかめと絹さやのサラダ

暖房の調子、なかなか好調みたい。 Qちゃん、暖房点検ありがとう。 今年のノースウエストの厳しい冬もあなたの片に寄り添って乗り越えられそう。

2008年10月4日土曜日

Peanut Butter and Jelly Sandwich

アメリカの子供のランチといえば、 ピーナッツバターと甘いジャムがはさまれたPJサンドイッチ。

「ほらほら学校に遅れるわよ! 早くしなさい!」

とアメリカ人のママ達は台所で急がしく子供の為にフルーツジュースや果物スナックをジップバックに入れてあげているのだろうか。

子供がいる生活は忙しいだろうなと思う。 ましてや手の掛かる子供が3人もいると慌しくて大変そうだ。

子供を学校に送っていき、自分は仕事に行って、仕事が終ればまた子供を迎えに行って、そのままマクドナルドに寄って軽い食事を済ませて、それから習いごとに連れて行って、、、。

働くママはかなりの重労働をしているのではないかと義理の妹を見ていて思う。

羨ましいというよりも「ご苦労さまです」というねぎらいの言葉がつい出てきそうだ。

子供がいない私はPJサンドイッチを作ったこともなければ食べたこともない。

そんな私にPJサンドイッチを口にする機会が訪れた。

3人の子供を持つアンちゃん。今日のランチにPJサンドイッチを余分に持ってきていたのだ。

さっそく家に帰って息子のペー君と初PJサンドイッチを口にしてみた。ふむふむ。噛みごごちたっぷりファイバーたっぷりパンにクリーミーなピーナッツと甘い果物ジャムがお腹を空かしていた私の口の中で調和されていく。

美味しい。

アメリカの子供達は学校のカフェテリアでこのようなサンドイッチをかじりながら友達とおしゃべりに夢中になっていたのか。

ほんのわずかだったが、台所で一人アメリカンキッズになれたような気がした。

おやつにサンドイッチを食べ終えたら晩ご飯を作る気力が消え失せた。そんな時に限ってQちゃんがすこし早く帰宅する。それも小腹を空かして。

Qちゃん、ご飯まで時間があるから自分で何か作りなさい。ラニママもそういって子供を育てたのだろう。

Qちゃんはそういうと素直に台所に行って自分で簡単なものを腹に収める。

タリラリ、ラララッー!

Qちゃんは自分のスナックの出来映えにご満足のようでBGMまで口ずさんでいる。それにしても特別なスナックには見えないんだけど。

「写真を撮ってもいいよ」

、、、。(あんまり興味がないな。) 心の中で呟いた。Qちゃん作成のスナックを彼がテーブルの上からどかすまで待つことにした。

20秒が過ぎる。二人とも沈黙したままだ。

Qちゃんは写真を撮ってくれるのを温和しく待っているようだ。

30秒。

40秒。

負けた。写真を撮ることにした。

お義理でパシャリとシャッターを切った。撮影が終るとQちゃんは待っていたかのように「凄いだろ!このスナックは特別なんだ!」と口をパクパクして切実に語り始めるではないか。

どうやら私には体の大きい40歳の息子がいたようだ。

それにしても、これのどこが特別なんだよ? と低い声で聞いてみた。ベランダに光が入らない私のアパート。 西日の窓がある寝室に我が家のプラント君達はいつも仲良く日向ぼっこをしています。

玉葱プランツ君は私のお気に入り。青い葱を切っても切ってもグングン伸びる。 それを見るのが愉しくていつも元気をもらっている。Qちゃんはどうやらこの青葱をスナックに使用したようだ。カメラウーマンの私の腕をつかみわざわざ現場へと連れていきボランティアで再現映像までかってでた。

そういえば「青い物体」がリフライズビーンの上にのっていたな。あれはこの青葱だったのか。

最近の習慣に取り入れられつつあること。ひまわりさんから頂いたプランツ3兄弟(まだ名前はつけていない)に話しかけることだ。 彼らに毎晩ご飯も与えている。

ここまで来ると「犬」の替わりに「プランツ3兄弟」を胸に抱き寄せて散歩をたしなむ日も近いかもしれない。 それを想像するとちょっと違和感がある。近所の電信柱に私の似顔絵が描かれて「危険人物」なんて紙が貼られたらとんでもない!

晩ご飯: Qちゃん、あなたの好物ぞろいです。あなたの為だけの晩ご飯です。ヒヨコ豆と鳥の心臓のオレガノ煮込み
クリーミーマッシュポテト
オレンジカラーサラダ

Qちゃん、お弁当を作ってあげようか。あなたの好物ぞろいです。あなたの為だけのお弁当です。ブロッコリーとビーツと卵の炒めもの。

Qちゃん、今度スペルト小麦パンで砂糖たっぷりのPJサンドイッチを作ってあげようか。そしたらヘルシー思考のQちゃんは嫌がるだろうな。うひひひひっ。

私はこうして時どきQちゃんを苛めることを想像するいけない奥さんです。

2008年10月1日水曜日

明日- Tomorrow

Qちゃん、10月の2日の木曜日はオフを取ってくれるようにリクエストしておいてね。

そういったのは数週間前のこと。 アメリカ移民局から帰化面接通知が届いた夜だ。

あれから変哲もない毎日を送り、ついに明日は面接日となった。

今週は体調が優れなかったので「Qちゃんとの食後の散歩講座」を怠っていた。今晩のウォーキングは1週間振りくらいだろうか。

Qちゃんは遠くに映える夕暮れの層を見るのが好きだ。そして「この時間帯」を選んで散歩をするように私を促す。

ずっと立ち並ぶビジネスビルディングの合間を赤い層が包む。その上をオレンジ、黄色、薄紫の層が色を重ねながら夕暮れの空を演出している。

「僕達のサンセットコースだ」そういって眩しそうに前方を見て胸を張って歩くQちゃんの横顔を見上げながら、私はひたすら彼のペースについていく。

信号のない一時停止の路地。

ここは自動車が3方向から向かってくる「散歩コース」で一番危険な場所だ。

クリアだと確認してQちゃんと少し小走りに歩道へと移動する。

子供達のパーティーイベントで賑わうアメーズメントビルディングを横目にホームセンターが見えてきたら、2年前に閉鎖になった小さな韓国食料店前の道路を横断しメインロードに建つガソリンスタンドを横切る。

ガソリンスタンドのガソリンの値段はこの景気の中で一定することはない。下がって喜んだり、上がってがっかりしたり。その繰り返しだ。

ガソリンスタンドの隣はベンツ専用修理工場でメカニックがそろそろ店閉めにとりかかっている。

私とQちゃんはそのまま早足でモールの駐車場へとコースを進める。

住宅街の裏道に入りいつもの胡桃の木の下にやって来ると、私とQちゃんは地面に落ちている胡桃の実をサッカーボールにして戯れる。

彼が胡桃を蹴れば、それを私が蹴り返す。

時には道を逸れて芝生に入っていったり、時には雑草の中に入っていったり。

道路の真ん中で胡桃のボールを追いかけて二人はあっちへちょこちょこ、こっちへちょこちょこ移動する。

この時間帯にはあまり車が通らないからできるサッカー練習だ。

これは何の実なの? 地面に落ちている「緑色の実」を手で拾ってQちゃんに尋ねた。

サッカーの特訓が「散歩コース」に加わるきっかけの始まりは「私のこの一言」だった。

ノースウエストに生い茂る高々しい木々が少し黄色の葉を飾り始めている。

「胡桃じゃないか! 見たことがなかったのかい?」驚いた表情を見せるQちゃん。

自分が育ってきた場所、触れてきたもの、そして愛してきたものはまるで私も共同しているかのような態度だ。

日本で育った私にはノースウエストで育ったQちゃんと共同するものはまだまだ少ない。

なのにQちゃんは時々私が日本で育ってきたことを忘れていて「そんなことも知らないのか!?」というような反応を示す。

スパイダーマンやバットマンなんかのコミック漫画をあまり知らないというとよく「そんな態度」を表す。

Qちゃんがキャンディーキャンディーやアラレちゃんをあまり知らないというと私も「そんな態度」を表すのと同じだ。

それほど私達は長く共存しているからかもしれない。

殻の中に入った胡桃しか見たことがないんだもん。大きな胡桃の木の下でフグのようにプッとホッペを膨らませる。

Qちゃんは地面に落ちている調度断片図模型のような実を拾い上げた。「ほら、これを見てごらん。こうやって緑色の厚い皮で茶色の硬い殻は包まれているんだ。」「そしてこの硬い殻を割ると胡桃の実が入っているってわけさ」

へえ~、 おもしろいな。

感動してしばらく地面に散らばる土交じりの胡桃達を触っている私に愛想を尽かしたのか「さあ、もう行くぞ」とQちゃんは背を向けてすたこらさっさと歩いていく。

Qちゃん、木曜日仕事はオフにしてくれたの?

「もちろんだ。それは通知が来た次の日に伝えておいたよ。この前のカンパニーピクニックでももう一度確認しておいたよ」

念には念を入れておく。

「理由は何だったかなと聞かれたから『家内の帰化面接試験』と答えたら『そりゃ重大な日だ!付き添ってあげなきゃいけないな。がんばれよ。おめでとう』って言ってたよ」

「おめでとう」っていってもまだ許可が下りたわけでもないのに。

それにQちゃんが付き添っても何にもできないじゃない。試験官の前で口答するのは私なんだもん。

Qちゃんは私の面接試験が終るまで待ち合い室で本を読んでただじっと待つことしかできないじゃない。

「がんばれよ」っていう励ましの言葉。まるで初出産を体験する奥さんに付き添う御主人に投げかける激励みたい。

なんだか私が出産するみたい。ふふふと私は笑ってQちゃんを見た。 運動効果が出てきた息ずく顔にQちゃんは微笑みを浮かべている。

私のアパートの6倍はある斜め前のアパートの駐車場に入る。散歩コースの後りが近ずく。

誰も利用していないアパート住民専用の温水プールとジム施設の前を羨ましい目を投げて通り過ぎる。私なら毎日でも通うのに。

ワンワン、ワンワン。 住民達が敷地内で犬の散歩をしている。

このアパートは犬を飼っている人が多いので斜め前の私の2階のアパートからもいろんな犬を見ることができる。

大きいのからちんこいの、細いのやら運動不足のやら、ツンとおすましからダラダラと舌を出しているワンコ達を偵察できるのだ。

さてと我が家のアパートに帰ってきた。

ただいま。

こうして散歩ができる暮らしをさせてもらっている自分は恵まれている。ありがとう。

どうにもできない時期、それは運命に自分が試されていると考えろ。

水門が開くまで待つがいい、今まで溜りかねた水が泥の沈みまでも流し出してくれるだろう。

だから自分を失うな、もう少しだ。

明日のこの時間、私とQちゃんはこうして「散歩コース」を歩いているのだろうか。

だとしたらどんな会話を交しているのだろうか。

2008年9月30日火曜日

土の恵、人の恵、それは生命の恵。

マイガーデンのある方が羨ましい。畑で野菜を作りを切望する私は心底からそう思う。

マイガーデンで収獲した食べ切れない「土からの恵」を皆さん親切におすそわけしてくれる。これは誠にありがたいことである。「仕事の殿」ことドン サカイ氏から見事な紫蘇をまたもや頂いた。 今度は彼の庭から東洋梨までついてきた!東洋梨は私の大好きな果物ナンバーワンだ。殿、ありがとうございます。

殿から頂いた紫蘇で日本の父が時どき作って保存していた「大蒜味噌」を再現してみた。大蒜たっぷり、 脂たっぷり、 砂糖たっぷりの大蒜味噌。ご飯がたっぷり食べられます。大蒜味噌で調理した味噌茄子は最高です!今度茄子を買ってきて晩ご飯のおかずに作ろっと。トマト達もQちゃんがよく持ち帰ってくる。 仕事仲間がくれるのだ。こうして綺麗に並べて写真撮影をしているなんてなんとも暇な私である。暇ついでにトマトの数を数えてみる。17個もある。

フレッシュなトマトはやっぱりそのまま食するのが一番。オリーブオイルとライムで頂きます。

晩ご飯: 大地の恵、人の恵、それが私の暮らしの恵になる。マスタードチキンとブラックビーン
マッシュドポテト
トマトサラダ
玄米
ブロッコリー

こうして素朴な生活を改めてみると「生きる」とは感謝の連鎖だな。

2008年9月27日土曜日

喉と鼻がやられたら--ななさんの処方箋

喉と鼻がウイルスに占領されていた2日間のオフ。

今週は重大な仕事が予定されている。 それに来週はアメリカ帰化への面接試験日がある。 精神的に空き間のないスケジュールがギッシリと詰っている。

この2日間で健康を挽回しておきたい。

そう切望した私はクリネックスを片手にインターネットで専門家や友人のアドバイスを頼りに戦略をいろいろと実行してみた。

すると自分でも驚くほどに免疫が再興してウイルス菌を抹殺したようだ。

あまりにも「私に効果てきめん」だったのでこの処方を書き下ろしておく。

ななさんが喉と鼻をやられたら:

(1) 塩水でうがい、塩水で鼻孔を洗うべし。
(2) ビタミンCをとるべし。
(3) 熱い風呂に入って布団に包まってポカポカ状態で一気に寝るべし。

以上の処方を「この限られた48時間」に何度も実行していたら完治してしまった。

喉がクリア、鼻から空気をおもいっきり吸える。健康であるって何事にも替えられない凄いことだな。

晩ご飯: 体調が良くなったから今晩はすこし張り切ってオーブンでベイキング料理にしよう。イギリスの家庭料理シェパーズパイをななさんアレンジで焼いてみた。 今夜の付合せのサラダも大胆なものにしてみよう。シェパーズパイ
トマトと久離と玉葱のイタリアンマリネ
いんげんまめとピーカン

これはあっぱれ、あっぱれ!

Qちゃん、美味しいでしょう? あなたもイギリス人の血統が流れているから「この味」懐かしいでしょう。

今日ね、ひまわりさんからこんなに可愛いサボテン3兄弟をもらったの。可愛いでしょう。サボテンって植物というより動物みたい。名前をつけて育てようよ。「だったら身体の大きさで決めよう。大きいのがゴー君だ、中くらいのがペー君だ、一番小さいのかキーちゃんだ」

Qちゃん、 もっと空想的な名前をサボテンに付けようよ! ジョージとかさ、キャロルとかさ、アンソニーとか。

二人だけのアパートに子供のような会話が今宵も流れていく。

ななさんが喉と鼻をやられたら:

(4)心温まる家庭で癒されるべし。

一番効果的な処方箋を加えるのを忘れてた。

2008年9月26日金曜日

兎の餅つき

夕食の後の散歩。今日のコースはTrader Joe's まで足をのばしてみることにした。

ドライフルーツ、スペルトパン、ミルク。 それに少しの野菜もお買い得だから買っちゃった。

Qちゃんのバッグにそれらを入れるとパンパンになってしまった。 残りのポテトチップスは私が手で抱えることにした。

散歩をしている人間を車の助手席から覗くと「健康だな」とつい感心してしまう。

だから散歩している私を見るとそのように感心してくれているのかなと自意識してしまう。

だがヘルシーなはずの人間が横腹にポテトチップスを抱えて信号待をしている姿は矛盾していてなんとも恥ずかしい。

そんなこと誰も気に止めることはないのだろうが。

信号が青に変わりコンクリートの高速道路の下を越えると薄暗い空が目の前に広がった。

赤い満月がぽこっと街を照らしている。

帰路を急そいでいたQちゃんの足取りが急に止まった。

どうしたの?

「満月だね」とQちゃんはしみじみと月を見上げている。

歩道を過ぎ去る車もだんだんと疎らになりみんな誰かが待つ家へと急いでいる。

その隣で二人はちょっとばかりの月見をたしなむ。

Qちゃんと私は絶えまなく進む「横の時間」から少しの間だけエスケープして過去にも未来にも進むことのないこの場限りの瞬間「縦の時間」を楽しんでいた。

Qちゃんはさらに続けて「兎が見えるかい? ほら、あの部分が兎の耳であの部分が胴体だ」と赤い満月に浮かぶ白い点々を指差して説明している。

月で兎が餅をついているというのはよく聞く。しかし今夜の満月はどうしても兎が住んでいるようには見えない。

そう告げるとQちゃんはポケットからペンを取り出して私が抱えていたポテトチップスに彼の想像する「月で餅をつく兎の絵」を描き出した。「この部分が兎の身体で、この部分が餅つきの臼だろ。 ほら、こうして見ると兎が月で餅をついているように見えるだろ?」キョトンと月を見上げる私をQちゃんは路上でギュッと抱きしめた。

Qちゃんは私の旦那さんであるが未だにこうして彼の肌に触れると恥しいというドキドキした感情を抱いてしまう。

、、、どうかな? 月で兎が餅をつく。それは日本でのお話でアメリカでは関係ないんじゃないの?

ロマンテックになれればいいのだろうが、私にはどうしてもロマンテックという形容詞が不似合いな気がしてアヤフヤにしてしまう。

Qちゃんもそんな私に慣れてしまった。

「は、何だって?」と聞く気もない生半可な声でそういうと、Qちゃんはまたテクテクと前を向いて歩き出している。

私はその後をひたすら追う。

アパートの間近に来た。私はQちゃんの後を追う。

突発的にQちゃんがくるっと振り返る。

「このポテトチップスに釣られて君がいそいそと僕のアパートについて来ていると皆が思ってたら可笑しいね」

そういうと手にしていたポテトチップスをザックザックと上下に振り「さあ、僕の白熊ちゃん。スナックだよ、こっちへおいで」とからかってみせる。

そこで失礼ね!と頬を膨らませばいいのだろうが、お調子者の私はついここで「ガルウウウッ!」と口からヨレヨレと舌を垂らして見せるからQちゃんをますますつけあがらせるのだろう。

晩ご飯: イエローチキンタイカレー
サラダ

Qちゃん、白熊ちゃんがアパートまでのこのことついて来たんだからポテトチップスを食わせろって唸ってるよ。

「晩ご飯を食べたばっかりじゃないか!」

でも平気みたいよ。このポテトチップスは特別なんですって。「REDUCED GUILT (気にすんな)」だもん。

2008年9月25日木曜日

朝蜘蛛--朗報

朝蜘蛛を見ると私は反応する。

朝蜘蛛を見ると縁起が良いと子供の頃に教えられたからだ。

母によると朝蜘蛛は小さいものでなければいけない、又は細い手足の蜘蛛でなければいけないといっていたように思う。今朝の朝蜘蛛は小さかった。 どんな縁起をもたらしてくれるのだろうか。

その日、東京の姉千寛ちゃんから「9ヵ月に入る」とメール連絡が届く。

お腹の赤ちゃんの様子や名前の選択、神奈川の姉美保ちゃんとのプチランチ、妊婦千寛ちゃんの食事事情(鉄分不足など)も書かれていた。

どうやら母子共に順調なようだ。

9ヵ月の妊婦千寛ちゃんの写真が送られてきた。写真を見るとますますタレントの千秋さんに似ている。

茶色で丸顔で目がズングリな「狸顔」の私と違って、千寛ちゃんは色白で細顔で目が切れている「狐顔」だ。

そんなことはどうでもいいんだけれど、赤ちゃんが大きくなったら暇潰しにパソコンを開いて読めるように「叔母さん姉妹の記録」として残しておこう。

メールの内容から赤ちゃんの男女の名前候補がすでに挙がっているのがうかがえる。

なかなか洒落たお名前でいうことはない。

ちなみに建前なのかどうか知らないが「⑨と⑦の意見も聞かせてね」と書いてある。

千寛ちゃんのメールではいつもQちゃんを英語の「Q」ではなくて数字の「9」で呼ぶ。 そしてたいそうご丁寧に丸で囲んで「⑨」と書いてくるのだ。妹の私も同じで「⑦」である。

その夜帰宅したQちゃんを捕まえて赤ちゃんの名前候補について彼の意見を聞いてみる。

Qちゃんも千寛ちゃんと淳さん夫婦が選んだ名前候補に満足しているようだ。

しかしぶつぶつと何か言っている。

「男の子なら『ヘンリー』、女の子なら『蜜柑』。それか『絹』っていうのもいいな。チッヒロにメールして候補に入れてくれるように頼んでおいてね」

悪気のない顔でいうQちゃん、まるで子供同然だ。

「僕達に子供が出来たら名前は『ヘンリー』か『蜜柑』にしよう」昔はよくそう語り合ったものだ。

半分諦めたからって自分の赤ちゃんの名前候補を「頼まれてもいないのに」譲ってどうするの。

それに『絹』っていう名前候補はいつから君の頭の中に追加されたのさ?

いいよ。報告しておきますけど恐らく「蜜柑ちゃん」とか「ヘンリー君」とか「絹ちゃん」にはならないよ。

そう言うと、Qちゃんはくすっと戯けた顔をした。

もう、 こんな時間。 お腹がペコペコ! 晩ご飯にしましょう!みょうがときゅうりの酢の物
米茄子ステーキ
いんげん
大蒜スープ

朝蜘蛛さんが私のアパートに運んできたのは千寛ちゃんと赤ちゃんの朗報だった。

もう一息だ、千寛ちゃん。 絶対に大丈夫だからね。

2008年9月22日月曜日

やられました。

2日前から喉と鼻をやられている。

急に気温が変化する季節の入れかえどきに私はよく喉と鼻をやられる。

どうしてかって? 答えは簡単。

クーラーのない私のアパート。 夏の夜は窓を開けたまま眠る。

夏場は日が落ちて冷やされた空気が寝室に入ってきて気持いい。しかしもう10月近い。夏場は歓迎された外からの涼しい空気は肌寒い秋場には歓迎されない。

その「移りぎわを」を知らないで(実は無視していたのだが)布団を掛けずに眠っていた。

夜中に目を覚まして「なんか寒いな」と思ってもQちゃんが丸まっている布団を横取りして彼を起こすこともないだろう。そう思って再び眠りについた。

朝目を覚ますと喉がイガイガする。 やられた。 私はいつもこのパターンでやられる。

「なんか寒いな」と感じたらQちゃんの布団を横取りしてまでも自分を守るべきなのだ。Qちゃんだってその方が嬉しいはずだ。

Qちゃんと共に布団を共同してもう13年になるのに、夜中に彼を起こすことが申し訳ないような気がするのである。 私にも私なりの正当な理由があるのだ。

仕事にいくと喉のイガイガから鼻のムズムズにウイルスは領域を陣取っていく。

これもいつものパターンだ。

ウイルス軍の攻め方は知っているが、私の身体から彼らを攻撃して一刻でも早く退去させる得策は私はまだ心得ていない。

誰かウイルス菌をやっつける方法を知りませんか。

晩ご飯: 仕事の同僚のデービットの畑からだそうです。 奇妙な形の久離を頂きました。デービットもこの久離のようにくせがあって曲がっているけどとっても良い人です。毎月1度奥さんとランチデートをしている旦那さまです。揚げ豆腐と萌しの炒めもの
久離と若芽のマスタードサラダ
スパイシーエッグスープ

ペー君の晩ご飯: バナナ。アンちゃんからペー君にバナナを頂きました。半分はママが食べました。

ゆっくり風呂に入ってかあっ~と寝るの1番かな。じゃ、そうしよう。

2008年9月14日日曜日

ノースウエストの林檎

私の父は林檎産地で有名な青森県の生まれだ。青森といえども私はまだ3回しか青森に足を入れたことはない。

青森の食べもの、言葉、笑顔、習慣は北陸の金沢とは違う異国のようである。たった3回の訪問でそのような印象が私の中に刻まれた。

青森といっても林檎栽培は弘前市中心の津軽地方で行なわれているらしく、父の故郷下北では栽培されていない。

親戚が弘前市の林檎園に嫁にいって子供の頃よくダンボール箱一杯に林檎を送ってくれた、と父の兄である伯父が私に話してくれたのは2年前のことだ。

Qちゃんとの暮らしに疲れて青森に隠居した両親の元に里帰りをさせてもらっていた頃の伯父さんとのいい想い出だ。

林檎といえば青森。

20代は東南アジアを渡り歩いた父は南国のトロピカルフルーツでも日本の柑橘類でもどんな果物も好きな人だが、「林檎」は彼の好物のトップバッターだ。故里青森のシンボルだからだろうか。

同じようにQちゃんにとってアップルといえばワシントン。

Qちゃんもまたあると凡ゆるフルーツを好む人だがアップルは彼になくてはならない食物だ。 これはワシントン産アップルを食べてスクスク育ったからだろう。

晩ご飯のあとのQちゃんとの30分間の散歩コース。ワイルドな林檎の木があちらこちらと立っています。犇めくように林檎達がなっている。小振りで形も悪くない。なかなかの「べっぴんさん」である。しかしコマーシャルでないから誰も気にも止めない。ハワイ島のワイルドなグアバの木と同じ状態だ。

毎回この林檎コースに来るとQちゃんは林檎を木からもぎ取る。

そして、昔テレビで放送していた加山勇三の歯磨き粉の宣伝ではないが、ガブッと林檎をカジり食べさしの林檎をカッコよく私の目の前にさっと差し出すのだ。

味は酸味が残っていて野性化した林檎にしてみれば合格だ。

二人が一口ずつ林檎をカジったら、Qちゃんはその林檎を木々の茂みに放り投げる。 林檎と茂みの触れ合うカサッという音を聞いて二人はまた散歩コースに戻るのだ。

晩ご飯: 牛肉の心臓、じゃが芋、 タマニギ、ズッキーニのソテー
グリンピース
紫キャベツのクリームチーズサラダ
キュウリのピクルス

1日30分の夫婦の散歩。今だからできるQちゃんと私の贅沢でクオリティーな時間。

2008年9月11日木曜日

今晩は何にしようかな。

最近暑い日が復活している。 あっさりしたスタミナ料理をQちゃんに食べさせてあげたいな。

私がこっそりと呼んでいる「殿」こと 宇和島屋ビーバトン店のジェネラルマネージャーのドン サカイ氏のお庭から届いた青紫のしそ。今回は保存が効くお握りの具にしあげた。お醤油で漬け込むだけでもご飯の箸がすすむ優れもの。残り少なくなってきたキムチで キムチ汁にしよう。仕事帰りに宇和島屋で「鮭の荒」をお買いもの。スープに入れるから「絹豆腐」を買いました。

簡単だけどあっさりでスタミナ補給の晩ご飯を作りましょう。鮭のキムチ汁
しその握り飯
紫キャベツの漬物
青菜のキンピラ

暑い日に額に汗を流して食べるキムチ汁。 サーモンの脂がなんとも風味を増してくれました。 御馳走様でした。 明日も仕事を頑張ろう。

2008年9月8日月曜日

リーボック---ななさんの散歩シューズ

私はブランド品を知らない。 名前も知らなければブランド品の「質」の良さも知らない。なぜなら身につけたことがないからだ。

歩くことが好きだ。 そんな私にQちゃんが良質の靴を買うように前から勧めていた。

あんまり勧められるので「それじゃ、Qちゃんが選択して」という展開になった。

2ヵ月前にQちゃんにディスカウント靴屋さんへ連れていかれた。

Qちゃんが私の目の前にいくつかのブランドスポーツシューズを持ち出してきた。

スポーツシューズといえば「ナイキ」か「アディダス」、それしかブランドネーム を知らない。 いろいろ例しに履いて広い店内を歩いてみた。

まあまあかな。

「ブランドシューズといっても、まあ、こんなものか」と感激する靴はなかった。

最後の一足になった。期待はしていない。どうせ皆同じに決まっている。 投げやりな態度で足を靴の中にはめて歩いてみた。

違う! 全然違う!

足の裏にシューズがくっ付いているみたいに軽い。 まるで裸足で歩いているようだ。

シューズに羽根が付いていて歩くたびに空を跳んでいるような軽ろやかな気分だ。

「リーボック」初めて耳にする名前。「アメリカではナイキに続いて有名なブランドシューズだよ」Qちゃんがいう。

この靴、私の足にピッタリ! 出逢うべくして出逢ったみたい! こんなに喜ばしい買物をしたのはいつだっただろうか。

「ブランド品になぜ皆さんはお金を払うのか」という謎がこのシューズに出逢ってから判った気がした。Qちゃんが選んでくれた靴。このシューズは通気性が良くて目に見えない魔法の羽根が付いている靴だ。 この靴を履いて散歩に出掛けたくなる毎日だ。

晩ご飯:ズッキーニとビーフのコーントルティーアラザニア
レッドキャベツサラダ

Qちゃん、準備はできた?

では30分の食後の散歩に出掛けましょう。