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2008年10月18日土曜日

かもめ

かもめが一羽。

海がないのにかもめが一羽。

かもめは何を見ているのかな。

何が見えるのかな。

何を考えているのかな。

家族はいるのかな。

今夜帰るところはあるのかな。

そこには羽根を温め合う相手はいるのかな。

海がないのにかもめが一羽。

いつになったら海に帰るのか。

かもめを見上げた足をまた動かして家に帰った。

ひまわりさんから赤飯をもらった。 赤飯を食べるなんて何年振りだろう。 愛でたいことはここずっとないから赤飯なんて炊いてないもんな。「祝い」とか「記念日」とかそういう「いつもより5センチ上の日」みたいな印。

「花束を送る」とか「レストランに食事に行く」とかそういう「いつもとは少し女らしくなれる日」みたいなこと。

すっかり生活の中から消えている。

時にはこういういつもと少し違う演出をしてみるのも生活のスパイスになっていいのかもしれないな。

退屈な女だな、わたし。

2008年10月8日水曜日

風呂と扇子と想い出と

日本に住んでいた頃Qちゃんはアメリカに帰るたびに日本の扇子を持って帰っていた。

扇子というと丁寧な響きで絹で出来ている高価なうちわのようだが、Qちゃんが好むのは庶民派の祭なんかでただでもらえる紙と割り箸でできたうちわだ。

それをアメリカ人の友人や家族の土産にするとたいそう喜ばれるのだ。

やはり人間は誰しも異国の物や習慣に興味をそそられるのだろう。

前世は「温泉につかる日本猿だった」のではないかという程Qちゃんは温泉好きである。

Qちゃんは温泉と浴衣が大好きで旅館に泊まるといつも丁寧な日本語口調で旅館の従業員に話しかけて旅館の浴衣を記念に頂くのが常であった。

日本へ旅行をしている身分ならまだしも日本に住んでいる身分のQちゃん。

日本人の私はすこし気が引ける気がしたが従業員さんは「気になさらないで下さい。うちには浴衣はたくさんありますから」と大変親切な言葉をかけて下さった。

そしてQちゃんは英語なまりの日本語で「どうも、ゆっかた、ありがとう」と旅館の玄関でスリッパを脱ぎ靴にはきかえ女将と主人から見送られながら門を出るのであった。

ちゃんと頭も下げてペコリとお辞儀までしているQちゃんを見て「あなたもやるわね」と感心したもんだ。

昔も現在でもそうだが、私はQちゃんの言語行動をアメリカ人だと区別して観察しているふしがある。

このように昔の想い出を書いていると、ふと気がついた。

Qちゃんはどうやら三文字の日本語単語を発音するとき「最初の単語の音素にアクセントを置いて発する傾向がある」ようだ。

「ゆかた」の場合は『ゆ』にアクセントが強調されて発せられる。

これは姉の 「ちひろ(ちゃん)」を『ち』にアクセントを置いて「チッヒロ」と呼ぶのと似ている。

例しに「私の仮説」が正しいかどうか試してみることにした。

3文字の日本語単語、、、、3文字の日本語単語。

パソコンの画面から目を離して部屋の中をきょろきょろと見渡してみる。ソファーの家で寛ぐQフロッグを発見!そうだ! これでいこう!

Qちゃん、あのさ、「Frog (カエル)」を日本語でなんていうかいってみて。

「か(ッ)える」


(やっぱり、そうだ。) えっ、聞こえなかった。もう一回いってみて。


「か(ッ)える」


やはりQちゃんは「か」にアクセントを置いている。

まだまだ他の単語でも例してみなければいけないので「この仮説」は正論かどうかこの時点では断言できないが、時間がないからここで中断することにする。

今晩は肌寒い。こんな秋夜は夕食前に熱い風呂につかって自分にご褒美をあげようではないか。

ルルルルルルウッ~、 湯ぶねで歌までうたうほどお風呂はやっぱり気持がいいな。

風呂から上がるとQちゃんがニュースを見ていた。

Qちゃんもお風呂に入れば? 今晩は冷え込んでるもん。気持いいよ。

初めは乗り気ではなかったようだが「風呂上がりにご褒美が待ってるよ」の私の一言が彼の決断を変えたようだ。

私がつかったオフロにQちゃんが体を浸している。寝室に行く振りをしてこっそり覗いてみるとQちゃんは赤ちゃんのように体を湯ぶねに沈めて幸せそうに目を細めている。

この風景が好きだ。

オレゴンのアパートだろうと、ハワイの大きなバスルームだろうと、日本の金沢にいた頃の狭い日本式のオフロだろうとQちゃんのこの幸せな顔を拝めれることほど贅沢な一時はない。

雪國金沢で暮らしていたころ。

ぼた雪が降る夜仕事から自転車で帰ってくるとQちゃんがまずすることは「母がQちゃんのために沸かしてある熱い風呂にドバッと全身を浸すこと」であった。

私は彼のパンツとパジャマを運ぶついでに晩ご飯につくっておいたクリームシチューを温める。

彼が蒸気で頭をのぼせて倒れているのではないかという自分勝手な理由をつけて風呂場にいる彼によく声を掛けたものだ。

あれや、これやと話し掛けていると終いには風呂場からQちゃんの返事が聞こえなくなってくる。

心配をするというよりも、むしろQちゃんが何をしているのかという好奇心から私が風呂場の扉を開けるとそこにはいつも同じ姿のQちゃんがいた。

その姿はまさに日本猿が快感の頂点に達して目をつぶっている姿だ。

そういえば最近Qちゃんのこの姿を拝む機会がなかったな。

今年の冬はたくさんお風呂を沸かしてQちゃんを幸せ絶頂の温泉猿にしてあげよう。

Qちゃんは日本の銭湯が大好きでバスケットをした後必ず友人と一緒に銭湯で汗を流すのが彼の日曜日の過ごし方であった。

市営体育館から車で10分くらいの所に、確か「レモン湯」という浴場があったはずだ。

その公共風呂でアメリカ猿と日本猿は同じ湯につかり裸の付き合いをしていた。Qちゃんはそれほど温泉や銭湯の日本習慣が好きなのだ。

そして家に帰ってくると汗ばんだティーシャツとタンパンに靴下、それに温泉で脱ぎ捨てた下着をスポーツバッグから取リ出して洗濯機に投げ込む。

それが終ると必ず私と両親がテレビを見ている居間に顔を出して家族だんらんの寛ぎを取り戻す。

つくずく思うが、Qちゃんは私とは大違いで私の両親と時間を過ごすことを自発的にかってでていた。

サザエさんのマスオさんに匹敵を取らないほどの良い婿さんだと自分でも思うし、それを保証するのは誰でもない私の両親だっただろう。

先月帰化する前に父と電話で話した。

父はしょぼんとした声で「お父さんはななが帰化することには全然反対はしないよ」といった。

しばらく沈黙があった。

それから父が受話器で「だけれど本当は、、、、もちろん、できるならばの話だけどね。クデュースとななに日本に戻ってきてまた一緒に暮らせればお父さんもお母さんも嬉しいんだ」

父の様態のこと、これからの母の看病のことを考えると「帰化する決断」に一瞬迷いがよぎった。

しかしその感情をマイナスにして私は帰化面接にのぞんだ。

私が帰化をするにあたって周りの皆が単調に「おめでとう!」というけれど、私の心は皆が考えているように「めでたい」わけでは決してない。

父と母の戸籍謄本からQちゃんと結婚をして自分の戸籍を持つ身となった。

あの時から私は父と母の家元を法的には抜けたのだろうが、私にはまだ家元に帰れるという気持があった。

帰化をすることは父と母の戸籍から私の名前が永遠に消えること、同時に私は家元まで失った。私の心はやはりまどろんでいる。

人が思うほど私の心や状態は明るいパステルカラーではない。

しかし気持ちはそうでありたい。そしてそう信じるように努めている。

いつか自然とそうなる自分ができあがるまで自分を見守っていこう。

そうこうしているうちにQちゃんが風呂からあがってきた。

「風呂からあがると体がポカポカしてなんだか暑いくらいだ」お風呂あがりのQちゃんは顔がほてっているせいかなんだか誘惑してしまいたい。そんなQちゃんを待っているのは晩ご飯と体の火照りを冷ます「うちわ」だ。としさんからもらったのこのうちわの和菓子! 見た瞬間にひとめぼれ!

壊れやすいからここで食べなさいといわれたけれど、ブログにのっけたかったこと、それにQちゃんにも見せてあげたかった!こんな綺麗な和菓子! 日本の菓子だよね、さすが!

うちわ菓子を頂くまえに晩ご飯の献立を書いておかないと!チンゲンサイと大蒜の炒めもの
大蒜味噌と玄米
若芽と萌しのナムル
豆腐の味噌汁Qちゃんも興味津津! 二人でうちわをあおいで体のほてりを冷ましたら、がぶっ!Qちゃんはうちわの右側を、私はうちわの左側をかぶりとやりました。わあっ、感激! やわらかい米煎餅にハッカ味のゼリーもちが優しく包まれている。

丁寧で繊細なうちわ和菓子は日本の美意識を思い出させてくれた一品でした。としさん、 ありがとう。

2008年10月7日火曜日

すこし SLOW DOWN

帰化宣誓式などバタバタしていたこの数日間。 心と体の疲れがにじみ出てきている。

だからしばらく心と体が生活に追い付くまですこし SLOW DOWN。

アパートの隣人はロックミュージック、下人は友達とビデオゲーム。 私はQちゃんの知り合いから頂いた秋の収獲を見つめて一人でリラックス。 野菜畑に出て土の匂いや湿りを体で触れること、私の理想とする暮らし。畑には何を植えようか。考えるだけでわくわくしてくる。肥料には臭いけど安いから鶏のフンをまこうか。自分の畑が欲しい。 自分の外の空間が欲しい。

いつになったら自分の畑がもてるのかな。いつになったら自分の外の空間がもてるのかな。

Qちゃん今晩は畑の幸と友の幸に感謝してご飯を食べましょう。トマトと黒豆サラダサラダ
茄子とピーマンの大蒜味噌炒め
きゅうりの浅漬け

今晩の私の贅沢はインドのローズセントをたいて足を伸ばしてバスタイム。

2008年10月4日土曜日

Peanut Butter and Jelly Sandwich

アメリカの子供のランチといえば、 ピーナッツバターと甘いジャムがはさまれたPJサンドイッチ。

「ほらほら学校に遅れるわよ! 早くしなさい!」

とアメリカ人のママ達は台所で急がしく子供の為にフルーツジュースや果物スナックをジップバックに入れてあげているのだろうか。

子供がいる生活は忙しいだろうなと思う。 ましてや手の掛かる子供が3人もいると慌しくて大変そうだ。

子供を学校に送っていき、自分は仕事に行って、仕事が終ればまた子供を迎えに行って、そのままマクドナルドに寄って軽い食事を済ませて、それから習いごとに連れて行って、、、。

働くママはかなりの重労働をしているのではないかと義理の妹を見ていて思う。

羨ましいというよりも「ご苦労さまです」というねぎらいの言葉がつい出てきそうだ。

子供がいない私はPJサンドイッチを作ったこともなければ食べたこともない。

そんな私にPJサンドイッチを口にする機会が訪れた。

3人の子供を持つアンちゃん。今日のランチにPJサンドイッチを余分に持ってきていたのだ。

さっそく家に帰って息子のペー君と初PJサンドイッチを口にしてみた。ふむふむ。噛みごごちたっぷりファイバーたっぷりパンにクリーミーなピーナッツと甘い果物ジャムがお腹を空かしていた私の口の中で調和されていく。

美味しい。

アメリカの子供達は学校のカフェテリアでこのようなサンドイッチをかじりながら友達とおしゃべりに夢中になっていたのか。

ほんのわずかだったが、台所で一人アメリカンキッズになれたような気がした。

おやつにサンドイッチを食べ終えたら晩ご飯を作る気力が消え失せた。そんな時に限ってQちゃんがすこし早く帰宅する。それも小腹を空かして。

Qちゃん、ご飯まで時間があるから自分で何か作りなさい。ラニママもそういって子供を育てたのだろう。

Qちゃんはそういうと素直に台所に行って自分で簡単なものを腹に収める。

タリラリ、ラララッー!

Qちゃんは自分のスナックの出来映えにご満足のようでBGMまで口ずさんでいる。それにしても特別なスナックには見えないんだけど。

「写真を撮ってもいいよ」

、、、。(あんまり興味がないな。) 心の中で呟いた。Qちゃん作成のスナックを彼がテーブルの上からどかすまで待つことにした。

20秒が過ぎる。二人とも沈黙したままだ。

Qちゃんは写真を撮ってくれるのを温和しく待っているようだ。

30秒。

40秒。

負けた。写真を撮ることにした。

お義理でパシャリとシャッターを切った。撮影が終るとQちゃんは待っていたかのように「凄いだろ!このスナックは特別なんだ!」と口をパクパクして切実に語り始めるではないか。

どうやら私には体の大きい40歳の息子がいたようだ。

それにしても、これのどこが特別なんだよ? と低い声で聞いてみた。ベランダに光が入らない私のアパート。 西日の窓がある寝室に我が家のプラント君達はいつも仲良く日向ぼっこをしています。

玉葱プランツ君は私のお気に入り。青い葱を切っても切ってもグングン伸びる。 それを見るのが愉しくていつも元気をもらっている。Qちゃんはどうやらこの青葱をスナックに使用したようだ。カメラウーマンの私の腕をつかみわざわざ現場へと連れていきボランティアで再現映像までかってでた。

そういえば「青い物体」がリフライズビーンの上にのっていたな。あれはこの青葱だったのか。

最近の習慣に取り入れられつつあること。ひまわりさんから頂いたプランツ3兄弟(まだ名前はつけていない)に話しかけることだ。 彼らに毎晩ご飯も与えている。

ここまで来ると「犬」の替わりに「プランツ3兄弟」を胸に抱き寄せて散歩をたしなむ日も近いかもしれない。 それを想像するとちょっと違和感がある。近所の電信柱に私の似顔絵が描かれて「危険人物」なんて紙が貼られたらとんでもない!

晩ご飯: Qちゃん、あなたの好物ぞろいです。あなたの為だけの晩ご飯です。ヒヨコ豆と鳥の心臓のオレガノ煮込み
クリーミーマッシュポテト
オレンジカラーサラダ

Qちゃん、お弁当を作ってあげようか。あなたの好物ぞろいです。あなたの為だけのお弁当です。ブロッコリーとビーツと卵の炒めもの。

Qちゃん、今度スペルト小麦パンで砂糖たっぷりのPJサンドイッチを作ってあげようか。そしたらヘルシー思考のQちゃんは嫌がるだろうな。うひひひひっ。

私はこうして時どきQちゃんを苛めることを想像するいけない奥さんです。

2008年9月30日火曜日

土の恵、人の恵、それは生命の恵。

マイガーデンのある方が羨ましい。畑で野菜を作りを切望する私は心底からそう思う。

マイガーデンで収獲した食べ切れない「土からの恵」を皆さん親切におすそわけしてくれる。これは誠にありがたいことである。「仕事の殿」ことドン サカイ氏から見事な紫蘇をまたもや頂いた。 今度は彼の庭から東洋梨までついてきた!東洋梨は私の大好きな果物ナンバーワンだ。殿、ありがとうございます。

殿から頂いた紫蘇で日本の父が時どき作って保存していた「大蒜味噌」を再現してみた。大蒜たっぷり、 脂たっぷり、 砂糖たっぷりの大蒜味噌。ご飯がたっぷり食べられます。大蒜味噌で調理した味噌茄子は最高です!今度茄子を買ってきて晩ご飯のおかずに作ろっと。トマト達もQちゃんがよく持ち帰ってくる。 仕事仲間がくれるのだ。こうして綺麗に並べて写真撮影をしているなんてなんとも暇な私である。暇ついでにトマトの数を数えてみる。17個もある。

フレッシュなトマトはやっぱりそのまま食するのが一番。オリーブオイルとライムで頂きます。

晩ご飯: 大地の恵、人の恵、それが私の暮らしの恵になる。マスタードチキンとブラックビーン
マッシュドポテト
トマトサラダ
玄米
ブロッコリー

こうして素朴な生活を改めてみると「生きる」とは感謝の連鎖だな。

2008年9月26日金曜日

兎の餅つき

夕食の後の散歩。今日のコースはTrader Joe's まで足をのばしてみることにした。

ドライフルーツ、スペルトパン、ミルク。 それに少しの野菜もお買い得だから買っちゃった。

Qちゃんのバッグにそれらを入れるとパンパンになってしまった。 残りのポテトチップスは私が手で抱えることにした。

散歩をしている人間を車の助手席から覗くと「健康だな」とつい感心してしまう。

だから散歩している私を見るとそのように感心してくれているのかなと自意識してしまう。

だがヘルシーなはずの人間が横腹にポテトチップスを抱えて信号待をしている姿は矛盾していてなんとも恥ずかしい。

そんなこと誰も気に止めることはないのだろうが。

信号が青に変わりコンクリートの高速道路の下を越えると薄暗い空が目の前に広がった。

赤い満月がぽこっと街を照らしている。

帰路を急そいでいたQちゃんの足取りが急に止まった。

どうしたの?

「満月だね」とQちゃんはしみじみと月を見上げている。

歩道を過ぎ去る車もだんだんと疎らになりみんな誰かが待つ家へと急いでいる。

その隣で二人はちょっとばかりの月見をたしなむ。

Qちゃんと私は絶えまなく進む「横の時間」から少しの間だけエスケープして過去にも未来にも進むことのないこの場限りの瞬間「縦の時間」を楽しんでいた。

Qちゃんはさらに続けて「兎が見えるかい? ほら、あの部分が兎の耳であの部分が胴体だ」と赤い満月に浮かぶ白い点々を指差して説明している。

月で兎が餅をついているというのはよく聞く。しかし今夜の満月はどうしても兎が住んでいるようには見えない。

そう告げるとQちゃんはポケットからペンを取り出して私が抱えていたポテトチップスに彼の想像する「月で餅をつく兎の絵」を描き出した。「この部分が兎の身体で、この部分が餅つきの臼だろ。 ほら、こうして見ると兎が月で餅をついているように見えるだろ?」キョトンと月を見上げる私をQちゃんは路上でギュッと抱きしめた。

Qちゃんは私の旦那さんであるが未だにこうして彼の肌に触れると恥しいというドキドキした感情を抱いてしまう。

、、、どうかな? 月で兎が餅をつく。それは日本でのお話でアメリカでは関係ないんじゃないの?

ロマンテックになれればいいのだろうが、私にはどうしてもロマンテックという形容詞が不似合いな気がしてアヤフヤにしてしまう。

Qちゃんもそんな私に慣れてしまった。

「は、何だって?」と聞く気もない生半可な声でそういうと、Qちゃんはまたテクテクと前を向いて歩き出している。

私はその後をひたすら追う。

アパートの間近に来た。私はQちゃんの後を追う。

突発的にQちゃんがくるっと振り返る。

「このポテトチップスに釣られて君がいそいそと僕のアパートについて来ていると皆が思ってたら可笑しいね」

そういうと手にしていたポテトチップスをザックザックと上下に振り「さあ、僕の白熊ちゃん。スナックだよ、こっちへおいで」とからかってみせる。

そこで失礼ね!と頬を膨らませばいいのだろうが、お調子者の私はついここで「ガルウウウッ!」と口からヨレヨレと舌を垂らして見せるからQちゃんをますますつけあがらせるのだろう。

晩ご飯: イエローチキンタイカレー
サラダ

Qちゃん、白熊ちゃんがアパートまでのこのことついて来たんだからポテトチップスを食わせろって唸ってるよ。

「晩ご飯を食べたばっかりじゃないか!」

でも平気みたいよ。このポテトチップスは特別なんですって。「REDUCED GUILT (気にすんな)」だもん。

2008年9月24日水曜日

みょうがです!

社交家ではない私には人を招くことは一寸したイベントだ。

前回はとしさんに足を運んでもらった。 今度はひまわりさんと黒猫さんにぜひ来てもらいたいと忙しい二人に連絡をしてアレンジに成功した。ひまわりさんが渡してくれた黒豆茶。「冷たくして飲んでもいいし、温かくして飲んでもいいよ」とひまわりさん。二人が来る前に準備をしておいた。

然し、今回は取り止めという結末になってしまった。

また皆の時間が合う時に集合しましょう。ひまわりさんがもってきてくれた元気な野菜君達。キラキラ光る光沢のあるプチトマト。ピクルス用の小振りなきゅうり。初めて見た丸っこい(きゅ)うり。凄い! ひまわりさんのお庭からみょうがを頂くなんて! みょうがです! みょうが!ひまわりさんの作った夏野菜タップリの「サマーキンピラ」。 ごぼう、人参、南瓜、ズッキーニ、 もしかしてまだまだ隠された夏野菜が入っているかもしれない。黒ゴマまで振ってあるところが「ひまわりさんの料理へのこだわり」が表れている。

ひまわりさんからの頂きもので感謝した晩ご飯です。みょうがとキュウリの酢の物
サマーキンピラ
サラダ
サーモンフレーク

みょうが、この匂いと味。 日本の母の味です。ひまわりさんに感謝した晩ご飯でした。 ごちそうさまでした。 そしていつもいつもありがとう。

2008年9月22日月曜日

やられました。

2日前から喉と鼻をやられている。

急に気温が変化する季節の入れかえどきに私はよく喉と鼻をやられる。

どうしてかって? 答えは簡単。

クーラーのない私のアパート。 夏の夜は窓を開けたまま眠る。

夏場は日が落ちて冷やされた空気が寝室に入ってきて気持いい。しかしもう10月近い。夏場は歓迎された外からの涼しい空気は肌寒い秋場には歓迎されない。

その「移りぎわを」を知らないで(実は無視していたのだが)布団を掛けずに眠っていた。

夜中に目を覚まして「なんか寒いな」と思ってもQちゃんが丸まっている布団を横取りして彼を起こすこともないだろう。そう思って再び眠りについた。

朝目を覚ますと喉がイガイガする。 やられた。 私はいつもこのパターンでやられる。

「なんか寒いな」と感じたらQちゃんの布団を横取りしてまでも自分を守るべきなのだ。Qちゃんだってその方が嬉しいはずだ。

Qちゃんと共に布団を共同してもう13年になるのに、夜中に彼を起こすことが申し訳ないような気がするのである。 私にも私なりの正当な理由があるのだ。

仕事にいくと喉のイガイガから鼻のムズムズにウイルスは領域を陣取っていく。

これもいつものパターンだ。

ウイルス軍の攻め方は知っているが、私の身体から彼らを攻撃して一刻でも早く退去させる得策は私はまだ心得ていない。

誰かウイルス菌をやっつける方法を知りませんか。

晩ご飯: 仕事の同僚のデービットの畑からだそうです。 奇妙な形の久離を頂きました。デービットもこの久離のようにくせがあって曲がっているけどとっても良い人です。毎月1度奥さんとランチデートをしている旦那さまです。揚げ豆腐と萌しの炒めもの
久離と若芽のマスタードサラダ
スパイシーエッグスープ

ペー君の晩ご飯: バナナ。アンちゃんからペー君にバナナを頂きました。半分はママが食べました。

ゆっくり風呂に入ってかあっ~と寝るの1番かな。じゃ、そうしよう。

2008年9月19日金曜日

100%パイナップルジュース

ジェファーからもらったピッチャー。唇を少し開けているところがなかなかセクシーじゃありませんか。ななです、よろしくね。 「ピッチャーです。こちらこそ、よろしくお願いします」ペコリとお辞儀をする二人。パイナップルジュースを作ります。蓋を開けます。ピッチャーの中にジュースを入れます。容器に水を入れピッチャーの中に流します。それを3回繰り返します。100%パイナップルジュースの出来上がり。あっ、いいよ、いいよ、お辞儀はしなくても。 ジュースがこぼれちゃうから!

晩ご飯: 大根菜とチキンの甘醤油煮炒め
サラダ
玄米

Qちゃんは自分で台所に立って明日のランチと朝御飯を詰めている。

夕食の残りは明日のお弁当になる。 家の炊飯器は蒸し器がいっしょになっているから、ご飯を炊く間にQちゃんの朝ご飯のヤム芋も蒸しておけば後は自分で処理している。

Qちゃんは自炊でも掃除でも洗濯でも自分でする。やってくれる人がいるとやらなくなるのが人間の性なんだろうな。 だから自分でやって下さい、Qちゃん。私はしないから。