2008年1月31日木曜日

あのう、 名前が違うんですが。

「この頃すぐ電話でNANAのことジェアタって呼んじゃうんだよ」Qちゃんは妹のジェアタと携帯電話で話した後、隣で寛ぐ私にいった。

そうだよね。 本当に最近そうだよね。 それでジェアタのことNANAって呼んでるよ、電話で。

この前のジェームス ジェファソンさんの誕生日にポートランドのジェアタの家から私に電話を掛けてきたQちゃん。その時も私のことをジェアタと呼んでいる。

その時の留守番電話の録音を私はデジカメのムビーに収録した。 しかし私のデジカメの音声が出てこない! 

そこで私はデジタル ボーイス レコーダーを持ち出して留守番電話のメッセージーを録音することに成功。いざコンピューターに繋げて幾度なくダウンロードしてみるが失敗。「Vistaにこのアプリケーションをダウンロードするのは難しいんですよ」サービスセンターからコメントされた!(ムッカ、じゃ、意味ないじゃん!)

と、いう訳で今回は「私のパソコン知識の無さ」で皆さんにQちゃんの肉声を聴いてもらうことができませんが、確に「彼が電話で私のことをジェアタと呼んでいるところ」を録音したメッセージーを文字化してみました。

Jayotta, ......Jayotta, this is Quddus.........Honey, how are you doing?...... I am over at Sione and Jayotta's.........O.K...I just wanted to call you and check on you.........Hope you are well..........

ジェアタ........ジェアタ (あの~、どちらへお掛けですか) ........僕だよ(声で判るよ、それにジェアタと間違うのはQちゃんしかいないでしょう)........... NAちゃん、気分はどう? (仕事で少し疲れてる) .............シオネとジェアタの家にいるんだ(知ってる) ..........どうしてるかなと思って電話してみたんだ(可愛いとこあるじゃん) .........風邪回復するといいね(ビタミンドリンク2杯も飲んだから大丈夫。心配してくれて有難う、Qちゃん)..........


Qちゃん自慢の妹ジェアタだから文句はないけど、 これがカズヨとか、ナターシャだったら、あんたの居場所はもうここにはないよ。

じゃ、今晩のご飯にしましょう。一々作るのが面倒な夜は炊飯器の中にお米とぶつ切りチキンを投げ込んでスイッチオン。ご飯にチキンの脂が絡んでピカピカふっくら。チキンを取り出して塩とスパイスで味を整えて、 さあ、どうそ!チキンライス
蒸しチキン
白菜の炒めもの
紫キャベツの和風サラダ
ベトナムスープ

2008年1月30日水曜日

ロメインレタス

Qちゃん、 ロメインレタスです。 嬉しい?

ロメインレタスで晩ご飯にしますね。オニオンとオリーブサラダ
ローストヤムとスクワッシュ

これっ、癖になりそう!ローストヤムとスクワッシュ!言葉がなくても、Qちゃんの顔が物語ってる。また作るね。

2008年1月29日火曜日

今朝は雪だよ。

今日は仕事がオフ。 昨日は夜更しをしたのでベットに入ったのは深夜近い。

私の仕事は朝番が多いので5時調度にアラーム式のラジオ時計が地元ニュースを流すようにセットされている。

聴き慣れたラジオの女性アナウンサーが単調な声で黙々と政治、経済、地元の道路交通情報を読みあげていく。 私は蒲団を頭の上までスッポリとかぶりベットの中で小さく体を丸めている。

ベットから出る。2年前仕合わせさんがくれた茶色のガウンを羽織りリビングのヒーターを入れる。静かな部屋にヒーターの音が微かになる。私は台所に行ってコーヒーを作る。オフの朝の始まりだ。

コーヒーができると、パソコンを起動するのが私の習慣になった。ブログを始めてからここ半年はすっかりこの調子だ。

カタカタと小さな灯の下でパソコンを打つ。やがてQちゃんが起きてくる「ハニーちゃん、おはようございます」もう7時過ぎだ。

Qちゃんはヒーターの前に立って手足を温めている。何やらラジオで聴いた話を私に語っている。愛想笑いをしているが私は聴いていない。Qちゃんはそれを知っている。何時ものことだから。Qちゃんがシャワーを浴びる音がする、カタカタと小さな灯の下で私はひたすらパソコンを打つ。  

熱いシャワーが朝の気だるさを洗い流し、Qちゃんはリフレッシュ。部屋のブラインドーをテキパキと上げて行く。Qちゃんが高い声をあげた「NAちゃん、雪だ。 今朝は雪だよ。」ペー君といっしょに窓から雪を観賞しよう。
ネットで道路情報を点検するQちゃん。凍結道路の可能性がある。「いってくるよ、ハニーちゃん」Qちゃん今朝は少し早めに家を出ます。 Qちゃん、いってらっしゃい! 滑べるかもしれないからユックリ、距離を開けて、安全運転よ! この雪も昼前には溶けてなくなる。

先日ローカルニュースで暖房換気扇の凍結予防の報道をしていた。さすがジョディスおばあちゃん! 何十年もこのアパートコミニティーを管理しているだけあって、ちゃんとランドリー室の換気扇にタオルを巻いて凍結予防をしている。ホームオーナーが簡単に出来る換気扇の凍結予防だとそのニュースで専門家がアドバイスをしていた。アパートの屋根もうっすら雪景色。

晩ご飯は残りのガンボとソウルフード。
シーフード&ターキーガンボ
ビーンズ&ライス
グリーン

これぞ「アメリカ南部の家庭の味」。ジェームス ジェファソンさんのお陰です。人との出会い有難う。

2008年1月28日月曜日

Gumbo - family dinner (後半)

ジェームス ジェファソンさんの愛情たっぷりのガンボを口に入れると蟹や海老独特のシーフードの味が口の中に広がった。夜9時過ぎまで、お利口さんで待っていたかいがあった。

皿には牛のテールで濃厚に煮込んであるビーンズがガンボの隣にのっかっている。それをスプーンでライスと一緒にすくった。

「で、皆はどうだったの?」少しの間口に運ぶ手を休めて、 携帯電話の充電作業をしているQちゃんの後ろ姿に聞いた。

「、、うん。 皆、元気だったよ」夜も遅くQちゃんは疲れているのだろう、返事が生きてない。

「で、 写真は撮ってくれた?」こういう時は簡潔に要件を述べないとQちゃんに悪い。もう「オネム(お眠)」の時間かな。

「うん、撮ったよ。 途中タラにも写真を撮らしてあげたんだ」タラちゃんはジェアタの娘、Qちゃんの4歳になる姪だ。

それさえ聞けば安心。後は一人でそのフォト収獲を編集すればいいだけだ。疲れたQちゃんを今夜はほっておいてあげよう。

Qちゃんはテレビのリモコンに手を伸ばしてスイッチを入れた。それから寝室に行って毛布を肩に掛けて出てきた。 そのままソファーに横たわって足を伸ばして毛布を被せた。

隣で私は皿に盛られたガンボとグリーンとビーンズ&ライスを食べていた。テレビで御笑いタレントが大統領候補をアメリカンジョークで刺激している。この番組を見ているアメリカ人は恐らく画面の前で笑っているだろう、 Qちゃんも笑っている。

この國で移民の私には政治は関係ない。 無責任だと咎めるかもしれないが、私一人の意見なんてどうにもならないだろう。 私はガンボに入っている蟹の甲羅を口の中に含んで蟹の味噌をチュウチュウ吸っていた。 あ~ 美味しい。キンキン声の笑いがテレビから聞こえているが、私は一人冷静に満足の頂点にいた。

私のお中は満たされた。 改めてQちゃんとジェームス ジェファソンさん、 それにジェアタ家族にも感謝しないと。ブログで失礼、ご馳走さまでした。

次の朝、私はワクワクしながら「Qちゃんとタラちゃんの共同作業の家族写真」を編集した。昨日の祝いの席に不在だったが、時間を物語る写真を見ると事の荒筋が読める。後はQちゃんに写真の詳細な説明をしてもらえばいいだけだ。最初の写真。 いきなりですが、トンガ人のシオネ(ジェアタの旦那さん)がワイルドに火で何か焼いている。Qちゃん、 シオネは何を焼いてるの?「黒豚だよ。ジェームス ジェファソンがよく行く農場で豚の耳や鼻なんかを分けてもらったんだろう。 豚の耳や鼻は旨いんだ。シオネは豚の毛を焼いているのさ」Qちゃん出勤前の準備をしながら説明してくれた。じゃ、 この写真シオネが黒豚の耳をかじっているとこなのか。

子供は好奇心の塊だ。こんな面白いことを裏庭でしてたら大人でも覗きたいよ。 シオネとジェアタの息子の御出座しだ。兄のモエリカ、 弟のタカンガ。ねえ、あんた達、半袖で寒くないの? ポートランドは冷え込んでるでしょう? おばちゃん、写真を見てるだけでブルブルよ。ジェームス ジェファソンさんがガンボを旁るときは大鍋に沢山拵える。 大家族や友人と共に同じテーブルで分け合う為だ。この夜Qちゃんはジェームス ジェファソンさんの運転手。夕食前にポートランドの彼の知人の家にヤキマの林檎と彼の手作りのソウルフードをデリバリー。見よ、この具だくさんのガンボ。 蟹身、 海老、 スパイシーソーセージ、 ターキーの肉、オクラ、 鮮麗で新鮮な食材しか使わないジェームス ジェファソンさん。 美味しさで思わず唸るのも納得がいく。夕食前なのにいやに静かだな。 やっぱりな、、、奥の部屋でモエリカとタカンガはテレビゲームをしていたのか。何のゲームをしてるの?聴こえないくらい真剣な眼差しだ。 モエリカ、 タカンガ、これくらい真剣に勉強してるか?ジェファーと彼女のシラさん。 シラさん、見るからに優しそうなんだよね。「見るからに」じゃなくて「事実優しい」シラさん。タラちゃんとシラさん、二人で可愛いくフォト。

おじいちゃんと写真を撮りたい人、 カメラの前に集合!あっれ、モエリカとタラは奇麗に写ってるけど、 なんか怪しげなもの写ってない?私の視力かなり低下してるから、気のせいかしら? なんだ、 タカンガだったのね。大好きなおじいちゃん、誕生日おめでとう。 これからも元気でガンボ作ってね!ジェファーさん、お父さんのガンボを頂きます。「そのソーセージが旨いんだよ。 辛さの効いたスパイシーなソーセージじゃなきゃ駄目なんだ。 ほら、 どんどん食べろよ」写真からジェームス ジェファソンさんのあのドッシリとした太く低い陽気な声がする。 ご馳走ガンボを食べたあと、 大人達はリラックス。静けさも束の間、「アッカンベー!」お茶目なタラちゃん登場!

タラちゃん、クデュースおじさんの代わりにカメラウーマンに変身。シラさんの奇麗な足元をパシャ! タラちゃんだから出来るけど、 これ認識のある大人が撮ると、、、問題よね。お父さんとクデュースおじちゃんを撮っちゃえ、、、パシャ!今度はジェファーおじちゃんと大好きなシラお姉ちゃん、 それにおじいちゃんも撮っちゃえ!パシャ!

タラちゃん、 上手に写真を撮ったね。 おばちゃん感心したよ。 素敵な家族の写真、 記念としてブログに載せておくからね。 タラちゃんが大きくなったら一緒に写真を見ようね。

最後にジェームス ジェファソンさんへ、 誕生日のお祝いのメッセージを。

DEAR GRANDPA JEFFERSON,

HAPPY BIRTHDAY TO YOU.

I AM NOT SURE HOW OLD YOU BECAME? THIS IS ALWAYS MY MYSTERY.

BUT IT DOES NOT MATTER AS LONG AS YOU MAKE DELICIOUS GUMBO FOR THE ALL OF THE FAMILY AND ENTERTAIN US WITH YOUR WISDOM, HUMOR, AND GENEROSITY AS YOU ALWAYS DO.

I AM GLAD TO BE PART OF YOUR FAMILY TO CELEBRATE YOUR BIRTHDAY.

THANK YOU FOR GUMBO AND SOUL FOODS WITH YOUR ESSENES OF LOVE (AND APPLES THAT QUDDUS TOOK SOME FROM JAYOTTA'S HOUSE).

LOVE,

"YOUR HONEY PIE,"
(BA)NANA

家族、友人、 他人、所詮皆一人なんだよね。 Qちゃんも、 私も「感じる心」も 「傷む体」も違う。所詮 一人なんだよね。

「生きる」って自分との戦いなのかな、そうすると。

じゃ、何歳になろうとも「命があって息をしている」だけでも強い証しなのか。

2008年1月27日日曜日

Gumbo - family dinner (前半)

2週間前突然ポートランドに住むQちゃんの妹ジェアタから夜電話があった。

お父さんのジェームス ジェファソンさんが誕生日に恒例のガンボ(南部料理)を作るから、Qちゃんとその奥さんである「可愛いスイートパイ」をぜひ招待するようにとジェアタに命令が下ったそうだ。

ジェームス ジェファソンさんはQちゃんの継父、Qちゃんの妹ジェアタと弟のジェファーの実父だ。Qちゃんが少年の頃強く影響を受けた「育ての父」でもある。

私の周りには実に興味深い生き方をしていて魅力的な人間がいるが、 ジェームス ジェファソンさんは正にその一人だ。謎のある人物だ。

その謎の一つは誰も彼の年齢を知るものがいないという事実。 前回の感謝祭では70歳だと自称していたが、その情報が正しいものなのか誰も知らない。取り敢えず今回は「ジェームス ジェファソンさんの素晴らしき71歳の誕生日会」としておこう。

ジェームス ジェファソンさんは35歳になった私に「スウィートーパイ」、「 ベイビー」、「キュティー」と呼んでくれる残り少ない唯一の男性なのだ。 だからぜひ長生きをしてもらって85歳になっても、93歳になっても、 100歳になってもこのように私を甘く呼んでほしいのだ。

例え私が先に他界しても「あの日本人、、あの、、ほら、、 名前は何っていったっけ? ほら、 よくスウィートーパイって呼んでいた、 あの日本人だよ」と偲んでほしい男性だ。

残念ながらその日は仕事でガンボディナーに出席することができない私は、出勤前にQちゃんにデジタルカメラを握らせて「家族ディナーの写真」を撮ってくるように促した。Qちゃんは嫌な顔をせず「了解」と一言。階段を下りる私に手を振るQちゃん。いってきます。 私も一所懸命に手を振った。

家に帰るとキッチンカウンターにいつもの置き手紙。 はい、了解。 ガンボ楽しみに待ってるからね、 Qちゃん。

夜9時過ぎ一人でテレビを見ていると、トントントンとアスファルトの階段を上がる足音。わ~い 、Qちゃんのお帰えりだ。

犬のごとくQちゃんにまとわりつく。くんくんくん、だって美味しそうな匂いがするんだもん。ガルルルッッッゥ、 お中も空いてるもん。「お坐り」、「お手とお代り」、「伏せ」、「ちんちん」何でも上手にするから、 そのガンボ早く食べさせてよ。Qちゃん、その袋の中の林檎、 またやったのね。ジェアタの家に行くたびに絶対にする習慣。 林檎ドロボ~。林檎やベリーの産地で有名なワシントン州ヤキマ市に住むジェームス ジェファソンさん。 毎回ポートランドに来る度にどっさり箱一杯に産地の新鮮な林檎をもってくる。 今回も最近ジェアタお気に入りの林檎ハニークリスピーを食べ切れないほど運んできた。待ってました! 料理の達人ジェームス ジェファソンさんのソウルフード!ニューオリンズ(アメリカ南部)では家庭の味といわれる郷土料理ガンボ。各家庭入れる具も違うのでその家その家で違う味を愉しめる。ジェームス ジェファソンさんは沢山の蟹、 海老、 ターキー丸ごと1羽、 スパイシーソーセージ、そしてガンボになくてはならないオクラ。 材料費だけでも簡単に$100はするジェームス ジェファソンさんの料理。 絶品です。ビーンズ(豆の煮込)とグリーン(野菜)。ビーンズ&ライスといえば南部のソウル料理で知られている。私には不慣れな牛の尻尾などの食材がゴロゴロ入って煮込まれたビーンズです。グリーンはケールなどの濃緑野菜の煮物。栄養たっぷりで日本の母が作ってくれた大根やかぶの葉の煮物に近いかな。 じゃ、頂きます。

Qちゃん、皆元気だった? 食べながらだけど、お話聞かせてよ。

2008年1月26日土曜日

冷蔵庫の整理

買物したら疲れちゃった。 Qちゃん、悪いけど冷蔵庫に入れなきゃならないもの入れてくれる? 後は明日整理しよう。おやすみなさい。明日お会いしましょうね。

翌朝。

誰もいないキッチンで一人、おはようございます。 気合を入れて昨日の買物の後片付けをしましょうか。インスタントコーヒのカフェインでハイテンションに! 冷蔵庫を開ける。 いや~ん、 これ凄いじゃないの!整理整頓しないとね。Q太郎の林檎も揃えたし、昨日冷蔵庫にほうり込んだ肉も処理したし、野菜も野菜室に入れたし。オッケー!冷凍室もすっごーい! 私の性格がそのまま現われている。どうだ、 少しは見れるようになったな。まだ7時30分前じゃん。 余裕の朝ですね。 Qちゃんのランチでも作ってあげようかな。焼き飯、簡単だけど美味しいのはどうしてかしら?Qちゃん、カラフルなピーマン大好きなのよね。ま~確に果物みたいに甘いわな。 けど火を通すと食べられないのよね。 本当に子供みたいね、 ピーマンに関しては。はいよ、Qちゃんの本日のランチの出来上がり。
じゃ、 家計簿付けよかな。

今日は気合を入れて晩ご飯。
ポークチョップ
ユーカンゴールドのマッシュポテト
キャロット、エッグサラダ
グリンピーズと玄米
ロースト玉葱と青唐辛子

Qちゃん、ポークチョップ美味しいね。 Qちゃんが美味しそうにポークをほうばるのを隣で見てると「此の侭二人で暮らせるように二人で努力していこうね」って心の中で独り言を云った私。聴こえてないだろうけど、 態度で感知してね。Qちゃん、毎日ご飯食べてくれて有難う。