中学校で美術を教えていた。退職なされて地域団体で子供に絵画を教えている。
ジェリー先生の専門は絵画である。
ジェリー先生は陶芸クラスの先生が緊急手術で教えられなくなりそのスキットとして私達に陶芸を教えていた。
陶芸クラスは短い経験だったけれどジェリー先生の人柄が移し出されてアットホー ムな授業で私には「癒しの場」であった。
その日仕事から家に帰ると留守番電話の赤いランプがチカチカと点滅していた。
またクレジットカードや押し売りに違いない。点滅しているスイッチを期待なく押す。
「ハーイ、クデュースとなな! 元気にしてるかい? ジェリーです。陶芸の作品が仕上っているからいつでも取りにくるがいい。僕は毎週月曜日から金曜日の朝から3時までいるからその時に来てくれてもいい。 もし僕がいないなら事務員に教室の鍵を開けてもらって作品を取りにいけばいい。 じゃ、また!」
テニスボールがポンポンとコートに跳ねて躍るようなジェリー先生の声はそういうとプーという発信音と共に消えた。
晩ご飯:
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