家に帰ると直ぐにテレビのスイッチを入れるかわりに、私はパソコンの電源を入れる。
この前ジェファーからパソコンデスクをはじめ色々役立つものをもらった。
前までは床に寝転んでパソコンと格闘していたが、パソコンデスクのお影で椅子に座り効率良くキーを打つ毎日となった。
Qちゃんが帰宅する前の2、3時間、私はパソコンの前に座り「誰が頼んでもないのに」せっせこブログを書き上げるのだ。
ブログの世界で一人さ迷っている間、私はパソコンの右下の時計をしばしばチェックしている。
Qちゃんが帰る頃には晩ご飯が出来上がるようにブログと料理の同時進行という状態だ。
「なかなか偉いではないか」という声が聞こえてきそうだが、実は「偉い」のではない。
ブログに魂を奪われてQちゃんが見えなくなったら、Qちゃんに「君はブログ中毒だ」と診断されブログ活動を中止させられるのが目に見えている。
そうならないように自分で「律」しているのだ。
こうしてカタカタとパソコンキーを叩いて自分の歴史を日々語っている。そしてちらっとパソコン画面の右下をチェックする。
Qちゃんはあと1時間くらいで「ただいま!」とあの可愛い顔をのぞかせてアパートに入ってくるだろう。
今日の夕食は何にしようか。目を天井に向けて少しパソコンの前で考える。
そうだ!
ジェファーからもらったレトルトカレーがあったぞ。あれを食べよう。Qちゃんの弟ジェファーはインド料理がお好きなようだ。 彼女のシラさんと月に数回インディアンレストランで食事をしている。
そういえば去年二人が私とQちゃんのアパートに初めて来た時、私達が知らなかったアパートから徒歩5分のインディアンレストランに彼らに連れられてランチをご馳走になった。
彼はインディアン料理がお好みなのだ。 レシピを読んでいた間、パソコンの画面に過去の晩ご飯フォトが入れ替り映っている。自画自賛だが、こうして見ると「美味しそうなもの」を作っているじゃないか。
レシピを読んで大体の準備過程を頭の中で練る。よし、晩ご飯の準備開始だ。 パソコンの椅子から離れ、キッチンに移動する。玉葱と鳥肉を炒めたらチキンマサラペーストを加えて2カップの水を入れるだけ。ペーストからのこってりでスパイシーな脂が食欲をそそります。グリンピースで緑色を加えて。
はい、できました。 ジェファーからのインディアンディーナー。チキンカレー
玄米とミレット
紫キャベツサラダ
カッテージーチーズ
「これは辛い!辛い!レストランでいう『スパイシー度5』だね」Qちゃんには辛過ぎた。タイ唐辛子を生でかじって満足する私には調度良い辛さ。
ジェファーとシラさんもこのレトルトチキンマラサは辛過ぎで食べられなかったのだろう。だから私におすそわけしてくれたのだ。
御馳走様でした。