私はブランド品を知らない。 名前も知らなければブランド品の「質」の良さも知らない。なぜなら身につけたことがないからだ。
歩くことが好きだ。 そんな私にQちゃんが良質の靴を買うように前から勧めていた。
あんまり勧められるので「それじゃ、Qちゃんが選択して」という展開になった。
2ヵ月前にQちゃんにディスカウント靴屋さんへ連れていかれた。
Qちゃんが私の目の前にいくつかのブランドスポーツシューズを持ち出してきた。
スポーツシューズといえば「ナイキ」か「アディダス」、それしかブランドネーム を知らない。 いろいろ例しに履いて広い店内を歩いてみた。
まあまあかな。
「ブランドシューズといっても、まあ、こんなものか」と感激する靴はなかった。
最後の一足になった。期待はしていない。どうせ皆同じに決まっている。 投げやりな態度で足を靴の中にはめて歩いてみた。
違う! 全然違う!
足の裏にシューズがくっ付いているみたいに軽い。 まるで裸足で歩いているようだ。
シューズに羽根が付いていて歩くたびに空を跳んでいるような軽ろやかな気分だ。
「リーボック」初めて耳にする名前。「アメリカではナイキに続いて有名なブランドシューズだよ」Qちゃんがいう。
この靴、私の足にピッタリ! 出逢うべくして出逢ったみたい! こんなに喜ばしい買物をしたのはいつだっただろうか。
「ブランド品になぜ皆さんはお金を払うのか」という謎がこのシューズに出逢ってから判った気がした。Qちゃんが選んでくれた靴。このシューズは通気性が良くて目に見えない魔法の羽根が付いている靴だ。 この靴を履いて散歩に出掛けたくなる毎日だ。
晩ご飯:ズッキーニとビーフのコーントルティーアラザニア
レッドキャベツサラダ
Qちゃん、準備はできた?
では30分の食後の散歩に出掛けましょう。