2007年12月25日火曜日

ジャーマン ポテトパンケーキ

Qちゃんの母系家族はドイツ系アメリカ人だ。 元々家族はウイスコン州に住んでいたが、Qちゃんのおばあちゃんとおじいちゃんは二人でワシントン州へ移って来た。そしてラニママを産んでこのノースウエストに家族を拡大して現在に至る。

ラニママは素敵な義理のお母さん。じっとしていない活動的、行動的、良い意味で感情的(同情心がある女性)、サバサバしていて、 カラッとしていて "あげたての海老の天麩羅" みたい。そんなラニママ本人曰く「私って料理が上手じゃないのよね。元旦那は皆料理の上手な人ばっかりだったわ。 運が良い女だったのかしらね。」大きな笑顔のラニママ。

愛情のこもった彼女のご飯で育ったQちゃんは断言する「母さんは親父達(ハワイのブルークスパパと継父のジェームス ジェファソンさん)やNANAみたいに料理の創造性がないけど、いつも味は均一だから安心して美味しいものを期待できるんだ。家族の伝統的料理を作らせたら比較にならないよ。母さんの作るジャーマン ポテトパンケーキは最高だね!アップルソースを付けて食べると旨いんだ! 」

私はラニママの作るジャーマン ポテトパンケーキを食べたことがない。 Qちゃんに作り方を教えてもらったり、自分で工夫してみたりとこの12年自分流に試してきた。もちろん毎回違う味のジャーマン ポテトパンケーキがテーブルに登場する。料理に均一がないので、時にはQちゃんはがっかりしたり、時には叫ぶほど旨かったりまちまちなのだ。

日本人の奥さんが旦那さんの為に義理の母に電話をして味噌汁のつくり方を伝授してもらうようにラニママに電話をすればいいのに、自分流にアレンジする義理の娘であった。

こんな私でもラニママや家族達から「料理上手」と云うタイトルを受賞させてもらっている幸福な奴である。「料理上手」というより「食い上手」と云う方が私のタイトルにピッタリだ。

台所の棚の暗闇にレッドポテトが眠っている。忘れられたポテトに芽が出てきている。 こんな時はジャーマン ポテトパンケーキに限る。
すり下ろしたポテトの水分を絞って、小麦の替りにスペルト小麦を入れて卵で混ぜ合わす。 甘みを出すためにたくさんの玉葱を入れる。今回はコロッケのようなミニパンケーキにして焼いてみた。 「ただいま!」Qちゃんのお帰りだ。
ちょっとぺーちゃんズルイでしょ!私もQちゃんの肩に乗りたいけど、私が乗ったら骨折しちゃうわ。

Qちゃん、今晩はジャーマンポテトパンケーキよ。それを聞いて子供のように喜ぶQちゃん。

ジャーマンポテトパンケーキ
林檎ソース
赤カブ
カリフラワー
法蓮草の炒めもの
いんげん豆と玉葱のツナサラダ

「Is it good (美味しい)、QUDDUS?」成長していく息子Qちゃんに向かって何度ラニママはテーブルで問いかけただろう。

ゆるりと素敵に歳老いていくあなたに「美味しい、Qちゃん?」と今はラニママではなく私が問いかける。

母親の愛情で育った人は人に愛情を与えることが出来る大人になる、 ラニママのお蔭で愛情を毎日たっぷりもらってます。有難うラニママ、Qちゃんを愛情ある素晴らしい人に育ててくれて。39年前にあなたとブルークスパパがQちゃんを産んでくれたこと、感謝してます。