2階のアパートのドアから、私の肩にペー君を乗せてQちゃんがアパートの階段を降りていくのを一緒に見送る。Qちゃんは2度私とペー君を振り返って見上げて、笑顔で手を振って走っていった。 小雨が降っていた。
今日のオフは何もしたくない。誰もいないアパートで蜘蛛とにらめっこしてみたり、眠りたい時に丸くなって昼寝をしてみたり、私のテレトリーで自由気ままに優しい御主人様が夕方に帰って来て頭を撫でてくれるのをのんびりと待つQちゃんの猫でいたい。そんな気分なのだ。
忙しい現代社会に住んでいると「動かない行動 = 外出しない、活動しない」を「怠ける」とみる傾向が多い。怠けていると見られようが構わない、だって事実そうかもしれないからだ。
それに最近「忙しく動く行動」を「疲れる、無理をしている」とみる傾向が私の中で強く脹らんでいる。
時間はたっぷりある。 贅沢な気分になりたい時は「一人でお風呂」。お風呂のお共に本とCDを。穴開きのはき慣れたジーンズを脱ぎ捨てて、熱いオフロにいざ出陣だ。昨日でミルクを切らしていたんだ、仕方ないからブラックでアイスコーヒ。黒猫さんからもらったハートのカップで、うん、美味しいにゃ~。ぺー君も今年で8歳になる。最近「性」について興味を示す。ペー君、ママの体を見てるの? どうせ見るなら、若くて可愛いお姉さんの体を参考にしなさい。
「うん、そうするなの。 ママのお腹ぷっくり出てるけど、僕に弟ができるなの? それとも『それが中年太り』ってやつなの?」
ペー君、少し五月蝿いね。今日はママ一人になりたいのよ。さあ、その忙しい口を奇麗にしましょうね。シャカ、 シャカ、 シャカ。 ぺーちゃんの歯磨きタイム、 暫く静かになりそうだ。じゃ、本でも読もうかにゃん。体が火照って、血管細胞が目を覚まして急がしく働きだした。気持ちいいにゃ~。
スティービー ワンダーのFRONT LINE がバスタブの側で低く流れている。http://jp.youtube.com/watch?v=DKRqzxeJ0bc