



前回は「Qちゃんとの初デート」と「復縁ゴールドコイン」の話にまつわるルイストンの公園に集点を置いた。 今回はその公園を離れ、Qちゃんの心を盗んだ場所、ラップウェイにレッツ ゴー!
ルイストンからクリアウォーター川沿いに南に車を走らせればラップウェイに着く。

旅の途中へ続くクリアーウォーター川沿いにルイストンを支えるパルプ製造工場ポットラッチが佇む。工場から独特の臭い匂がする。この独特の匂いを嗅ぐと人々はルイストンに帰って来たと心を撫で下ろす安心感を得るのだ。
「ほら懐かしいルイストンの匂いがするだろう?」 と、私が座る助手席の窓を開けるQちゃん。「うん、 この匂いだ」12年振りのルイストンの匂いが鼻を突き刺す。



Qちゃんの故郷でもあるラップウェイ、21歳から22歳の1年程ここで住んでいた。Qちゃんのラップウェイのお父さんフェリスさんとお母さんリンダさん御夫婦に私は12年振りに御挨拶。あの頃のQちゃんの日本人ガールフレンドのNANAではなくて、 Qちゃんの奥さんとして。なんだか恥ずかしい。
フェリスさんは裏庭で屋根の修理をしていた。冬が来るまでに完成させないといけないからね、フェリスさんは温かい目で私達を夫婦を迎えてくれた。
Qちゃんは裏庭に続くクリアウォーター川に面した砂利道に車を移動し、木造塀の側に車を止めて、昨日アイダホに向かう途中のウッドリバーで拾った石を車から取り出した。

ここはネイティブアメリカンの神聖な場所、フェリスさんの 「スウェット ロッジ」なのだ。







「スウェット後の感情は、、、言葉にできないスピリチュアル ピュアリフィケーション。」スウェットの後のQちゃん、毎回確にどこか違う。体からオーラが感じられる。
Qちゃんは大学の頃からよくスウットをしていたけど、私がスウットロッジを見たのは今回が初めてだ。15年目にしてQちゃんのことをもっと知ったような気がした。
Qちゃんと二人、リンダさんの居る家の中に戻る。 昔の話や家族のこと、Qちゃんとリンダさんは親子同然だ。






Qちゃんと私はフェリスさんとリンダさんの家を後にして、ルイストンに帰ることにした。今夜は絶対に会わなければいけない人に会うことになっているからだ。
車の中でQちゃんに「私達にあのくらいの年齢の子供がいてもおかしくないよね。」と洩らした。「子供欲しくなったのか?」とQちゃんが尋ねる。
「、、、どうかな。」自分でも答えがわからなかった。