2008年8月5日火曜日

冷線状態の延長は

Qちゃんと喧嘩した。

私はズサズサ言葉を並べてスッキリする人。 Qちゃんはじっとして我慢する人。

普段はどうでもいいことを「こうしたらどうだい、ああしたらどうだい」と口うるさいくせに深刻な夫婦問題になるとQちゃんは口をきかなくなる。私の文句注文が正当だからなの?

普段のQちゃん。子供が母親にすがりつくうっとうしいくらいベットリなのに。悪妻に傷つけられたQちゃんは人が変わる。

私と目を合わせないほどになる。それだけQちゃんの心は傷んでいるのかな。

ま、Qちゃんの「こういう幼稚っぽいところ」に「ごめんなさいね」と相手にしているほど私は暇ではない。強い振りをする。

「拗ねている子供を無視して気の済むまで公園の砂場でワンプレイさせておけばいい。疲れたらまた戻ってくるだろうから」という心境だ。しかし横目で秘かに彼が怪我をしないか観察している。

私だって気分が良いわけではない。 Qちゃんと一緒の部屋で同じ空気を吸うのも嫌だもん。

だから一人で散歩に出る。Qちゃんだって鬼のような女から少しは離れてホッとしたいだろうから。好きだから。相手のことを好きだからこそ傷つけてしまうことがある。それは我家族であったり、Qちゃんであったり、時には自分自身であったり。その夜Qちゃんはソファーでお休みなさい。 私は一人ベットで大の字でお休みなさい。

2日目も同じ。

私の会話にQちゃんはうんとかすんとかしか返事をしない。

ここまでくると気性の荒い私はムッとなる。

喧嘩をすると私は男勝りでQちゃんは女みたい。傷ついたなら言えばいいのに、言い返してくれればいいのに。じゃないと私だけが悪者みたいで公平じゃないもん。

公平?

Qちゃんが自分と同じ角度から見てくれていない感じてくれていないと不満をいっているのは私だ。

相手を尊敬するならば見方によっては不公平でいいんじゃないのか?

Qちゃんと私は別々の人間で、共同生活をしているんだから。

予想以外に問題が深刻に発展しつつある。 メールで反省文をQちゃんに送る。

その夜仕事の遅番から帰宅する。

「ただいま!」と大袈裟に明るい声で家に帰るとQちゃんの弾みのない返事。Qちゃんの感情はまだ回復していないようだ。

しかしキッチンのカウンターには西瓜5号がどてっと胡坐をかいて座っているではないか!いじけ虫になってムッとしている割にはこの猛暑の中自分の好物の西瓜を一人でせっせこ買いに行く気力はあるのね。 安心したわ。

それに美味しそうな匂いがする。晩ご飯を作って待っててくれたのね。チキンとズッキーニーの炒めもの
レント豆の炊き込み玄米

私一人で晩ご飯なの? Qちゃんは黙ってベットの上で西瓜を食べているようだ。

Qちゃんと私って子供よね。 相手の顔色をお互いに伺っているんだもん。

「1度言ったら後を引かない!」というのが私のQちゃんへの優しさコミニケーション。

言葉でいい返さないけど「ぎこちない態度で仲直り」というのがQちゃんのサイレントコミニケーション。

その夜Qちゃんと私はいつものまま何事もなかったように同じベットに潜り込んだ。

互いに意識する二人。Qちゃんは寝返りを何度もしている。私は寝息を立てる振りをした。

「ごめんね」のコミニケーションなのだろうか? Qちゃんの足首が私の足首に微かに触れた。

私はQちゃんのくびれた細い腰に私のずんぐりとした太い太腿を勢い良く絡ませた。