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ケールと海藻の付合せ
ドイツ南部のポテトサラダ
自家製野菜ピクルス
夕食のあとQちゃんを連れ出して散歩に出る。
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一華ちゃんと私は小学6年生だったかな、あの夏の昼過ぎ。
夏休みが終ろうとしている8月の末、二人で夏休み最後に学校のスイミングプールで泳いだ後一華ちゃんの家で一休みしていた。
水泳の得意な一華ちゃん。 一華ちゃんの家の庭にひまわりが咲いていた。
「ひまわりは太陽に向いて咲くんだよ」ひまわりを見つめている私の後ろで不意に誰かがそう言ったのを覚えている。
そう教えてくれたのは一華ちゃんだったのか、彼女のお母さんだったのか。今では思い出せない。
ずっと昔のこと。
今では思い出せない。
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あの夏の「少女」はそう生きていた。毎日がフル回転した暮らし。子供だった私。
大人になった私はどうだろう。
手が届くような過去をふと思い出してみる。
Qちゃんの後ろに隠れて自分への挑戦を破棄した。勇ましい太陽に自分の顔を堂々と向ける潔さは私にはない。
太陽に背を向けていた。私は弱いんだ。 私は私を隠していた。 自分から意図的に目を反らしていた。
どのくらい「そんなすさんだ夏」が過ぎていっただろう。
太陽に顔を向けて生きる。今の私には「一人では」できない。
だけどQちゃんと一緒なら太陽に顔を向けて生きていける。今の私にはQちゃんに支えてもらわなければ生きていけない。
そんな気がする。
来年も、再来年も、またその次の年も。こうしてどこかでひまわりを二人で眺めることができますように。