仕事から帰宅したQちゃん。玄関のドアを開けるといつものように郵便物を片手に立っている。
「お帰りなさい」いつものようにQちゃんを出迎える。笑顔だけどいつものように「ただいま!」といわない。笑顔以上のつくり笑顔で私をじっ~と見ている。
家に帰れて嬉しいのかなとあまり気にしていなかった。
「今日の郵便は? 」と無言を続けるQちゃんが持つ郵便物に目を向けた。
「待ってました!」といわんばかりにQちゃんは目をキラキラと輝かせて、人差し指で雑誌のページを指差している。
そのページには1枚の大きなハート形の緑の葉っぱが写っている。
Qちゃんは無言のまま指でその写真を2回軽く叩いて、その指を自分の胸にあてた。それからQちゃんは無言のまま両手の人差し指でハートの円を描いて、にっこりと私に微笑んだ。
Qちゃんは「こういう演出」をよくしてくれる旦那だ。
「Qちゃんのボディーランゲージの意味を理解してない人のため」に説明を加えておこう。
「ただいま! 郵便物を持ってきたよ。 この雑誌の写真を見てくれ! ハートの葉っぱ! 『このハートの葉っぱ』は僕の君への気持ちだよ」
もしQちゃんが言葉を放していたらきっとこのように言っていただろう。
5才くらいの子供がお母さんにこういう可愛いプレゼントをしてくれる姿は想像できる。
確かに可愛いし、される側は思わず子供を抱きしめているだろう。
40才のQちゃんが15年付き添う妻にこういう可愛い演出をしてくれる姿は、他人から見ると「よくやるな、恥しくないのか」と写るかもしれない。
だが、確に可愛いし、される側の34才の私は「ちょっと、そのままよ! ブログにこの可愛いストーリを載せるから!」と思わずQちゃんではなくカメラを抱きしめていた。Qちゃん、憎らしいほど可愛いことしてくれるわね。
Qちゃんに今朝リクエストされたから今晩はローストヤムにしたからね。鳥のハツとさやいんげんのアフリカンスタイル
トウモロコシ
ローストヤム
玄米
Qちゃん、 教えてあげようか。 鳥肉や豚の心臓を日本語で「ハツ」って呼ぶのよ。これどうして「ハツ」っていうか知りたい? 英語の心臓「hearts」がハツになったんだって! おもしろいわね。どう、 私から学ぶこともあるでしょう?