2008年4月30日水曜日

誰にでもあること。

昨日はオフだったので鼻をグズグズさせながら図書館に行って本を返却してきた。

日本文庫を読みたいと今回私の注目を獲たのが岡野あつこさん編著「離婚--その後」(恒友出版)だ。 図書館の二階の静かなソファーに腰を下ろしてページをめくって離婚経験者の声に耳を傾ける。

離婚する人間の理由に「性格の不一致」というのが挙げられている。

結婚とは「自分、自分」になると成立しない。逆に自分を完全に失ってしまうと自我喪失し、相手を魅了する素質も色焦ていく。

結婚は配偶者の責任を互いに持つという社会的契約だ。私とクデュースは努力を重ねてきたし、これからも重ねていく。

日常生活で起こる予期せぬ出来事に戸惑いながらも「その時に二人でできる対処」をしていく。 例えその結果が心地良いものでなかったにしても「何かを二人で経験し得たもの」があればいいのではないだろうか。

離婚を考えたことは、この本に登場する人達と同じように何度でもある。彼らと私の違いは「家を出て一人で生きる自信と勇気がなかった」だけのことだ。

妻の我がままをどれだけ受け入れられるかとクデュースを試していたことも心の片隅で認めざるえない。

私は「自分、自分」で大きな顔をしてきた。そしてある時クデュースが絶えられなくなった。 それからドンドンと「それまでの暮らし」から「悪夢の暮らし」に一変した。

その時初めて真剣に離婚を考えた。 法的なこと、経済的負担や仕事のこと、子供がいないことが救いだった。仮に子供がいたら、それもまた生きる動機になっていただろう。

クデュースが望んだこと。

「愛しているのは確かだ。希望はしていないが離婚は君が望むならしてもいい。今は互いに感情的になるだけで話が進まない。だから離れて暮らしてみよう。 その後結果を出してみよう。」

優しく「出ていってくれ」といわれているようで哀しさと怒りで彼の気持ちが理解できなかった。愛しているなら何故側にいさせてくれないのか。

3か月後、私は日本へ飛んだ。 クデュースとは味気ない別れだった。今までの泥沼を全て観察していた義理のブルークスパパがスーツケースと疲れ切った私を空港へ運んでくれた。

別れ際の空港でブルークスパパの胸で泣いた。ブルークスパパの胸で泣いたのは2度目だった。 ブルークスは「君の人生だ。ベストの結果を出すように時間をかけて決断しなさい」と力強く抱きしめてくれた。私は7年住んでいたハワイ島を後にした。

日本では両親と水入らずで過ごせたし、自分がどれだかクデュースに対して労ってなかったかを知る。自分なりに労ってきたつもりだったが、それは彼にとってプレッシャーだけだったのだろう。 彼がブレイクダウンして初めて自分は彼を知らなかったと判った。 相手のことは心あらずだった。

クデュースと一緒に暮らす。NANAと一緒に暮らす。 二人が別居をして学んだことは「二人で一緒に生活をしたい」両者の変わらない感情だった。

もう一つ私が学んだクデュースとの結婚を持続するとても重要なこと。

彼を社会的オブジェとしてではなくて、強くもあり弱くもある生身のクデュースを受け入れる努力をこれからは怠らないこと。

その改心を誓って新居地のオレゴンで新婚生活を始めた。いまのところ順調で快適だ。

決断は自分がするもの。 クデュースと離婚していてもまた違う道を歩いているだろう。 男がいないと淋しいから誰かと共に暮らしているかもしれない。

それでも「後悔」か「幸福」かは自分の心が決めること。 過去の男(女)のせいでもない、 自分が彼らと関わった自発的行動なのだから自分にも充分に責任があるのだ。

Qちゃんとの「悪夢の暮らし」の期間は心にユトリがない不安な毎日。癒しの晩ご飯を作ることさえできない状態が続いた。 Qちゃんはいつもテイクアウトで晩ご飯やジャンクフード。 私もQちゃんも「基本的な暮らし」ができない「地の底」にいた。

けど良かったと思う。あの「地の底」をQちゃんと二人で体験して。あれがあってQちゃんのことを精神レベルで愛しまれるようになれたのではないか。パイナップルチキン
アスパラガス&キャロット
ターキーとヒヨコ豆サラダ
フライドポテト
玄米

今晩もあなたが帰ってきたくなるような晩ご飯とぺー君を肩に抱いてあなたの帰りを待っています。だから一人にしないでね。

2008年4月29日火曜日

電車でゆらゆら

オレゴン州は交通の便が良い。 ダウンタウンまで市電やバスが通っている。郊外からこれらの交通手段を利用し通勤する人も多い。

私は公共交通手段を利用するのが嫌いだ。 狭い箱の中で見知らぬ人と共に箱詰めになるのに息苦しくなるのだ。今となっては、日本の通勤ラッシュなどとんでもない。

だが市電やバスに乗って目的地がない最終地まで辿り着くのもいいな。各駅で下りるわけではない、その路線の街を見届けたいのだ。 オレゴンに来てから、そういう「ゆらゆら(気まま旅)」をしていない。 今度やってみようかな「ゆらゆら」。オレゴン州の交通機関はTRIMET 。料金や乗り継ぎについて説明されてる。英語、スペイン語、中国語、韓国語、ベトナム語、 ロシア語。 どうして日本語がないんだろう、 まだポートランドは日本人口は少ないのか。
どうした、ペー君。 マックス(電車)の紙モデルを一緒に作ってほしいのか?よしっ、たまには息子孝行しておかないと。君にも色々と私の秘密をつかまれているからね。
ペー君マックスに乗ってオレゴン動物園に行きたいの? オレゴン動物園にはオラウータンはいるのかな? ホノルルの動物園にはペー君の伯父さんがいたよね、名前は何っていったっけ? 時々ニュースに出てたよね。サンディエゴ動物園にはペー君の家族がたくさんいたね。ペー君もあの時は驚いたでしょう? はい、ペー君、こっち向いて。写真を撮るからね。

今晩の晩ご飯、 淡白質が多いな。蒸しチキン
ケールとローストビーフのサラダ
玄米
ラディッシュ

ペー君、ママは一人で「ゆらゆら」はもう嫌だ。Qちゃんと一緒の「ゆらゆら」が欲しい、これからは。

2008年4月28日月曜日

今夜はカレーライス

今日は仕事が遅番なので夕食のターキーサラダを作って家を出た。

仕事先でパットちゃんが「NANAにカレーを作って来たからランチに食べてね」という嬉しいサプライズ。

パトリシアはメキシカン。若くて奇麗。仕事もアンジェリカと同じく早くこなす力強い人材だ。この二人、双子のように似ていてどちらか区別がつかなくて「アンちゃん」を「パットちゃん」と呼んだりその逆の時もしばしばある。スペイン語でペラペラ御喋りする二人はまるで姉妹のようで見ていて微笑ましい。

この二人に共通するのは「優しくて奇麗で働きもの、そして料理上手」というところではないだろうか。

アンちゃんはいうまでもないが料理上手で彼女によく「美味しい頂もの」を頂戴する。この前はマンゴー一杯のフルーツサラダをランチにもらった。そしてパットちゃんからも数週間前にチキンエンチャラーダをおすそわけしてもらった。

やっぱり旨い!メキシカンが作る家庭料理は旨い!あれはQちゃんにも食べさせてあげたかったが、あまりにも旨過ぎて誘惑に負けて勤務先で一人で食べてしまった。

そんな料理上手なパットちゃん。ランチブレイクに彼女の作ってくれたカレーライスを頂くことにした。感激!冷たいコーラーまで入ってる!これじゃランチセットじゃない。有難う、 パットちゃん。それも日本のカレー。パットちゃん、昨日はお家でカレーライスを作ったのか。じゃ、私とQちゃんも今夜はパットちゃんが作ったカレーライスでいこう。牛肉のカレーライス
ターキーとひよこ豆のサラダ
コカコーラ

そうそう、この懐かしい味。この甘いカレールーは日本のカレー。時々妙に食べたくなるのこの日本のカレー。パットちゃん、ご馳走さまでした。

Qちゃんが「美味しいカレーライスを有難う」と私に向かっていう。「お礼はパットちゃんにいわないと」と言い返す私にQちゃんも「そうだね」とうなずいている。

日本人である私がメキシコ人が作ったカレーライスを食べて「日本家庭の味」を思い出す。「立場が逆じゃないのか? 」というほど食生活は日本から掛け離れてしまったようだ。

何だか心にぽかんと穴が空いた美味しい晩ご飯だった。

2008年4月27日日曜日

Thumbs Down

ゴホッ、ゴホッ。 喉がイガイガしてる。 熱はないし、疲れてるわけでもない。

「NAちゃん、風邪の前触れじゃないの? ビタミンCを取らないと駄目だよ。」

Qちゃん、私$1ケーキ食べたいな。たまにあるんだよね、こんなにいい話。賞味期限が切れたケーキ。 仕事のボスさん曰く「もってけ泥棒」ってくらいの特値!はっきりいってこれ「ただ」みたいなもの。Qちゃん、 明日ジムさん家に行くんでしょう? 残りのケーキを持っていってね。 私とペー君だけじゃ食べ切れないから。

じゃ、戴きます。美味しい。ペロッと食べちゃった。喉がイガイガの時は砂糖とクリームはよくないんだよね。 少し後悔、 けどケーキはもう胃の中だ。今の私の気分は「Thumbs Down」かな。

仕事から帰ると、Qちゃんが晩ご飯を作って待っていてくれた。Qちゃん何をこさえてくれたのかな?鳥肉と法蓮草のカレー
人参の炒めもの
コーン
人参と赤ピーマンサラダ
玄米

Qちゃん、この「人参の炒めもの」って生だよね。 「人参と赤ピーマンサラダ」とあまり違わないんじゃないの。

「もちろん、 違うさ! サラダはバルサミックビネガーとオリーブオイルで合わせてあるだろう?」

カレーは美味しいよ、けどね「この人参作品」はハッキリ言わせてもらいますけど、
翌朝、仕事に出かけるQちゃんにカワユク近ずいて後ろからギュッと抱き締めた。甘え下手な私が「こういう愛しげな行動」を自発的にするのは年に数回しかない。Qちゃんも嬉しそう。

「じゃ、いってくるよ」と優しい笑顔。「いつものキッスも忘れないで」とかわゆく目を閉じてQちゃんに唇を大きく突き出してQちゃんの唇を待っていると、唇の替りにQちゃんのホッペが私のホッペに触れた。

もう1度唇キッスをせがむ私にQちゃんがクールにポツリ。

「風邪気味だろ? 風邪が僕に移ったら困るだろう? じゃ、いって来るよ、ハニーちゃん。」

ちょいと、お待ちよ、そこのQ太郎! 私がこんなにスキンシップを求めることはないよ! あんたはその機会を逃すのかい? おい、こら待てったら、Q太郎!

女心を何も知らないでQちゃんは元気な姿で朝に消えていった。

Qちゃんの「この態度」はブービー賞!「Thumbs Down」です。この際だから「私のバイ菌」を部屋中に撒き散らしてやれ!

と、強気にでたいけどQちゃんが風邪を引くと「スタミナスープ」やら「布団を持ってこい」とやら五月蝿いからな。取り敢えず今回は「愛情のバイ菌」で勘弁してやるか。

Thumbs Up

ペー君、 ひまわりさんがマフィンをくれたよ。バリエーションがいっぱいでいつも驚くね。すごいカラフルだね。これ人参が入ってるのかな。ペー君食べてみて。ペー君、野菜不足だもんね。はい、 カロチン補給してね。全部食べちゃったね。 ひまわりさん、マフィン屋さんだね。

ペー君、 おいしかった? おいしかったら「Thumbs Up 」だよ!親指を上にあげるの。「Good」っていうサインなの。 やってごらん。 ペー君上手に「Thumbs Up」ができたね。上手、上手。

Qちゃんまだかな。早く帰ってこないかな。 話すことがいっぱいあるんだ。 マスタードグリーンと豚肉のオイスターソース炒め
プレインオムレツ
玄米Qちゃん、あなたの好きなマスタードグリーンです。 プレインオムレツの上には「LOVE」。あなたへの想いです。そして「Thumbs Up」は二人の申し訳ないくらいに気持ちいい関係です。

2008年4月26日土曜日

記念すべき夜 (Special Evening)

しまったお米を切らしていたんだっけ。(whoops, we don't have any rice.)

じゃスペルト小麦でパンでも焼こうかな。(Well then, I will make some spelt bread.)

そうそう、 としさんが仕事帰りに寄ってってくれるんだった。 うひひっ、Qちゃんととしさんをエッチな冗談で笑わせちゃえ!(Oh, Toshi will stop by my apartment on her way home. Hahahaha, it would be fun to entertain Toshi and Quddus with my "dirty" joke!)

Qちゃんが帰ってきた。(Here is Quddus!)

お帰りなさい。 あのね、としさんが今晩寄るから、夕食に 「特別なもの」を作ってみたの。(Welcome home honey. Toshi will stop by on her way home, so I made "something special surprise" for you and her.)

Qちゃん、そろそろ「特別なもの」が出来上がったみたい。 見たい? (Quddus, the special surprise seems to be ready to see you. Would you like to meet them?)私のおっぱいブレッドを焼いてみたの。 (I baked "My Breasts Bread".)私のおっぱいより形がいいわね。(These breasts are better than mine.)

Qちゃんは公共の場で性的なコメントをするような人ではない。 無論妻の私が性的な写真を公表するのは問題外だ。(In general, Quddus has a manner by not engaging in a sexual conversation in public. No chance that he would allow his wife to post her sexual picture on her blog.)

のはずなのだが、今夜は違う。 (That was what Quddus has been, and I expected him to react in such "a stone head." But, somehow, he is different this evening.)

ねぇ、Qちゃんが駄目だっていうのは百も承知なんだけど、 このオッパイブレッドで私の写真をブログに載せたいんだけど、許可してくれる? (I know that you would answer "(hell) no!" to my favor, but will you give me a permit to take my picture with breast bread by chance?)

答えは「駄目」に決まっている、 けどもしかしたら、、、。(I know that he wouldn't say "yes," but who knows?)

過去にチョコレートでヌード写真を頼んだとき見事に断わられた。(Once asking Quddus to take my "chocolate nipple pictures" that my fond friend had suggested, he denied my favor strongly.)

だから私の替りにペー君の写真を撮った。 (So, I took my little Pepe's picture with chocolate nipples instead of me.)翌朝まだ腹の虫がおさまらなかったから、Qちゃんが寝ている間に仕返しをした。 (Next morning, I was still upset with Quddus' decision last night: therefore, I decided to give Quddus a revenge while he was still in bed peacefully.)Qちゃんが起きてブログをチェックして「私のチョコレイト乳首写真」に驚くかと思ったけれど、 なかなか彼には好評だったご様子。(When my opponent woke up and checked my blog, I anticipated that he would get shocked by seeing my revenge picture. However, he appeared to be quite enjoyable to see the surprise bomb on the screen. My enemy never lose his battle.)

えっ? 今何って返事した? 「うん、 いいよ」っていったでしょう? (What ? What did you answer to my favor? Didn't you say "O.K."?)

そんなことがあるのだろうか? Qちゃんが冗談でもオッパイブレッドの写真を撮ってくれる、 これは特別なことだ。 彼の気持が変わる前にさっさと撮影をしよう。(Is it possible that Quddus can allow me to take my "sexual" photo with breast bread? It must be extremely surprise! Let's work on my project before he changes him mind.) Qちゃん、私のオッパイ写真。撮ってくれる? (Quddus, will you take my picture?)

想像はアート、ユーモアは笑い。今晩はQちゃんもモデルになってくれる?(Imagination is art and humor is laughter. Can you be my model tonight, Quddus?)

両手をオッパイブレッドに近ずけて、 そうそういい感じ。はい、 動かないでそのままですよ。 はい、 写真を撮りますよ。(Quddus, could you put your hands close to the breads? Yes, this is great! Don't move your hands for a while so that I can take a picture.)タイトル:「おっぱいブレッドに手を伸ばす手」(Title: The Hands Reaching Out To Breasts Breads.)

Qちゃん、おっぱいに触われて嬉しいって顔をしてくれる? モデルなんだからそういう顔を作れるでしょう? (Quddus, can you make a face that a man becomes happy because of seeing breasts? If you are a "model", you can act like that in front of the camera.)タイトル:「男ってオッパイが好きなのね」 (Title: Men Love Breasts.)

としさんが来る前に晩ご飯を食べちゃおうね。(Let't have a dinner before Toshi comes.)サラダ
黒豆と挽肉のトマトソース
スペルトオッパイブレッド
(Salad
Black beans and Ground Beef in Tomato Sauce
Spelt Breast Bread)

あっ、としさんだ。 ねえ、としさん。今晩の夕食は特別なの。食べていかない?(Here is Toshi! Hi, Toshi, thank you for stopping by. I made a special dinner for tonight. Will you have a dinner with us?)

2008年4月24日木曜日

淋しくないけ、お母さん。

お母さん、子供の頃いっしょに自転車で美川のスーパーにいったね。

お母さん、 子供の頃いっしょに汽車にのって松任の病院までいったね。 美川駅の近くのうどん屋さんで二人でうどんをわけて食べたね。

お母さん、 1度ドーナツを揚げてくれたことがあったね。 とっても不格好で中はまだ生だったけど、嬉しかった。

お母さん、毎年新学期になると雑巾を手縫いで作って学校にもっていかせてくれたね。

お母さん、高校1年生で初めてバイトを始めた夜、晩ご飯を作って待っていてくれたね。

お母さん、私のことを時々「ねぇ、美保ちゃん」ってお姉ちゃんと間違って呼んだことが何度もあったね。

お母さん、 一緒に住んでいた頃はQちゃんのことを可愛いがってくれたね。

お母さん、Qちゃんと結婚してから元カレから電話があった時「NANAちゃんはもう結婚しました」って冷たく返事したでしょう? 元カレとはいい友達で終ったし、 Qちゃんにも私が誰に一番惚れてるか話してあるから。心配しなくても大丈夫。

お母さん、 クリスとキャットがニューヨークに帰省している時、ハニーちゃんと猫のティカの世話をしていたね。それにしてもあのハニーちゃん、いびきが凄い犬だったね。

お母さん、 Qちゃんが「お母さんのカツ丼」を食べたいってここでほざいているよ、うるさいったらありゃしない! 私のカツ丼じゃ駄目なんだって。 汁がご飯にかぶるくらいで、汁がカツに染み込んですっかりサクサク感がなくなってしまった「お母さんのカツ丼」。 あれじゃ、カツ丼のサクサク感が台無しじゃん! カツ丼だけはお母さんに負ける。

お母さん、山口百恵さんの「秋桜」ってうたを知ってますか。 34歳になってからこの歌をジックリと聞いてみました。歌詞を初めてしりました。お母さんのことを歌っているようで涙が出てきたんです。

お母さん、18歳でアメリカに留学する夜、荷作りをしている私の姿を淋しそうに見ていたね。「誰も助けてくれんよ、それでも行くん?」と何度も私に尋ねたね。

お母さん、 26歳でアメリカに移住する2日前、2つのスーツケースを見て「やっぱり行ってしまうんやね」とため息混じりで淋しそうに呟いたね。

お母さん、 淋しい時は手をつないでくれたね。今は握りたくても握れないけれど、Qちゃんやここで巡り合った人達の手を握って暮らしています。

お母さん、私の目にはあなたの一人で淋しそうにしている姿しか見えないのです。

心が沈んだら、 癒しのはずの晩ご飯をつくるのも億劫だ。 直ぐ出来る簡単でヘルシーでQちゃんが喜ぶ晩ご飯。デラックスサラダで決まり。レタス、 トルティーアチップス、スクランブルエッグ、ツナ、サランチョラ、セロリ、 人参、 パプリカ、レーズン、なんでもかんでも入れてしまえ。食べごたえありの、お腹がふくれるデラックスサラダ。

お母さん、「なんでQちゃんみたいないい人がNANAちゃんみたいな人と一緒になったんやろう」っていつも不思議がっていたね。

なんでやと思う? 「料理ができる」っていうのは絶対に一緒になった理由のメジャーやと思うわ。 私、料理ができたから結婚できたと思っとるから。

2008年4月23日水曜日

ホームシアター

体が重い。お腹がドシリと重い。 そろそろ生理が来るかな。

そういう日は何をするのも努力が要る。ソファから起きてコーヒーを作るにも努力が要る。

いつもなら時間の無駄だとQちゃんの腕を払いのけているけれど、こんな日はあまり好きではない映画でもQちゃんの腕の中でウツラウツラと映像を眺めていられる。

いつもホームシアターに私を誘って断わられているQちゃん。今日は温和しくお誘いに乗ったのをいいことに、Qちゃんにつられて2本も立て続けに映画を見せられた。これは映画があまり好きではない私にしてみれば新記録だ。

ペー君とQちゃんはホームシアターの管理人だ。映画の選択、映像、飲食は彼らの仕事。 今日の客は私一人だ。

何の映画を上映してくれるの?ケビンコスナー主演の「THE GUARDIAN」。涙したな、少し。あれ、Qちゃんも泣いてるの? それとも鼻をかんでいるだけ?

フリーポップコーンなの? なかなかサービスがいいじゃないの。何だって? かわりに私のブログでホームシアターの宣伝をしろって? いいよ、じゃ写真撮ってあげるからカメラも持ってきてくれる?はい、撮ったよ。 じゃ食べてもいい?あつあつで、 塩分控え目でおいしい。Qちゃん、ペー君いつからポップコーンを作れるようになったの? ほら、食べてみて、 おいしいから。

食べてないで、次の上映が始まるって? わかったわよ、もう! で、次は何の映画なの?「FAST FOOD NATION」。

これはアメリカの移民問題(メキシコ系) とアメリカの経済問題を映している教育映画だった。ぜひアメリカの真情を見たい人に推薦します。 アメリカ、 自由ではない、 平等ではない、 貧富の差はあるアメリカ。 皆汚いところは目をつむって知らん顔っていうような映画だったね。

あと人間の汚さ(セックスシーンも含む)が写っているから子供禁止。あと奇麗な夢ばかり見てる大人も禁止。人生の裏を見れる人はオッケー!

ホームシアターの閉館。Qちゃん、ユックリできたわ。今晩のご飯は簡単なもので。オクラとブラックアイビーンと挽肉カレー
玉葱と林檎のヨーグルトサラダ
玄米

「生理日だから今夜は早く寝よう。抱き締めて寝てあげる」って、Qちゃんいつもと同じじゃん。 だけど生理日にQちゃんに素直に抱かれて眠るのもいいもんだ。じゃ、先にベットに入ってお布団温めておいてくれる?

2008年4月22日火曜日

Blingbling (ブリングブリング)

ヤキマのルースおばあちゃんは動物好きだ。 いつも犬と猫が住んでいる。

去年ずっとルースおばちゃんのお供をしていた犬ハナが亡くなった。

数ケ月たってラニママからメールが届いた「プードルを飼うことにしたの。名前はブリングブリングよ。」

また数ケ月たってブリングブリングの近況報告があった。毛が長くなったブリングブリング。そろそろ「散髪」か?さっぱりして、 奇麗になったでしょ?

「あら、 私の方が美しいわよ。」負けずにディスナー家の猫ちゃん登場!「魅力を放つオーラは犬のブリングブリングより上じゃないかしら? ねえ、そこのあなた、そう思いませんこと?」

晩ご飯は何にしようかな。野菜と卵の炒めもの
赤ピーマン
ツナサラダ
玄米
葱の味噌汁

ねえ、私達もペット飼おうよ! パパ、飼って!飼って!ペー君と私がQちゃんにせがむ。

自分が世話をする羽目になると予想しているQちゃん、そう簡単に「イエス」とは言えない。

私とペー君と違ってQちゃんは動物に対する責任感が強いので、私達に縫い包みしか与えてくれない。それでも時々縫い包みの世話をするのも面倒になる無責任な私とペー君であった。

我が家に「動く生き物」が同居する日は来るのだろうか。

2008年4月21日月曜日

トマトケチャップ

濱田家の冷蔵庫には調味料といえばマヨネーズ、 ケチャップ、 焼肉のたれ、サラダドレッシング。 それくらいしか入ってなかった。 ハイカラな食事といえばチキンオムライスとナポリタンスパゲティー。それだけだった。

オムライスのご飯の味付けにトマトケチャップ。 スパゲティーもトマトケチャップとバターで味付け。 トマトケチャップは凄い調味料だった!

何度も書くが、私の料理のバリエーションはQちゃんが開拓した。「開拓した」だと過去形/完了形になるので「これからも開拓中」の進行形にしておこう。

はじめてアパート暮らしをしたのは19歳だった。自炊を始めた。

母親が料理が得意な人ではなかったからお弁当を自分で作っていただけに、自炊は苦ではなかった。

アパートの冷蔵庫には濱田家と同じトマトケチャップとマヨネーズが入っていた。私はアメリカのアパートで濱田家で食べていたハイカラなオムライスとナポリタンスパゲティーを作って自炊を楽しんだ。

Qちゃんは学校帰りに私のアパートに立ち寄った。初めの頃はイソイソして礼儀正しかったが、段々慣れてくるとテレビを付けてごろんとしたり、 夕食時には伯父さんの家で夕食が待っているにも拘らず「私の晩ご飯」の3分の1を食べていった。

好きな男が家に帰る前に立ち寄って夕食を「少しだけ」食べていく。家に帰れば本食の晩ご飯がテーブルで待っている。その為に腹のすき間を開けておくというずる賢い男のする行動。

ある時オムライスを作って食べていたら、アパートのドアを叩く音がした。あの叩きかたはQちゃんだ。

ドアを開けると当たり前のように私宛の郵便物を手にして、誰が教えたのか「お邪魔します」という言葉をいいながら勝手に靴を脱いで部屋に入る。

「ただいま」とは云っていないのが「男のズルサ」。

同棲したいと言い張った私に「女性と正式に暮らすのは籍を入れてからだ」と主張した。これはバハイ宗教からくる彼の信念だ。Qちゃんは私のアパートへ足を運んだが泊まっていくことはなかった。

Qちゃんの行動をこうして復元してみると、浮気をしている男みたい! 帰っていく姿を見つめる私もなんだか淋しい!

今となってはどうでもいいけど、これで結ばれてなかったら私はQちゃんの「便利な女」で終っていたのだろうか。

話を戻そう。

オムライスに興味を示したQちゃん、「それなあに?」と赤ん坊のようにじっと見つめている。

えっ~オムライスを知らないの? 日本では皆食べてるよ!と胸を張って説明する私。

トマトケチャップで味付けしたといったらQちゃんの顔が引きつった。「トマトケチャップ? 」その後Qちゃんは無言だった、 その沈黙は感激から来るものではなかった。

こんなこともあった。

ある長閑な昼時、簡単にベーコンと玉葱でナポリタンスパゲティーを作って軽いランチをこさえていると、トントントンと玄関に人影が。 Qちゃんだ。

麺を鍋で茹でて、フライパンにはベーコンの香ばしいかおりがしている。 私がスパゲティーを作っていると告げるとQちゃんは大袈裟にはしゃいでから居間でゴロン。

茹で上がったパスタをフライパンに入れ、ケチャップ、 砂糖、塩、 胡椒、マーガリンを仕上げに混ぜて出来上がり。味は完璧だ!私は濱田家で食べてきた「ナポリタン(トマトソース)スパゲティー」を皿に盛ってQちゃんに差し出した。

Qちゃんは大喜びでクルクルとパスタを上手にフォークで巻いて口にいれた。 2度程同じ作業を繰り返してフォークを止めて「これトマトソース?」と首を傾げた。

うん、トマトケチャップ。 濱田家ではこれがトマトソーススパゲティーだもん。という私にQちゃんは「、、、、。トマトソースっていうのはケチャップと違うんだ。スーパーに行ったらスパゲティーソースが売っているから今度見せてあげるよ。そのソースを使えばいいよ。」Qちゃんはそれ以上私が作った「自慢のスパゲティー」を口にしなかった。

数日立ってQちゃんは私をスーパーのスパゲティーソースセクションに連れていった。その種類の数の多さはさすがアメリカだと驚くばかりだ。

Qちゃんはしっかりとディスナー家愛用のスパゲティーソース「Prego」を紹介した。次回はこのソースで「本物のトマトソーススパゲティー」を僕に作ってねと示唆しているようだ。(「Prego」を見たい人は此方へどうぞ!)

昔は御主人さまの命令されたとうりに「Prego」ソースを使用していたが、今では御主人さまの希望より女王様の「買物にいったその日の値段」でスパゲティーソースを買うようになった。
私にとって「トマトケチャップ」は醤油に匹敵する食卓にはなくてはならない調味料だった。 醤油が東洋を代表するならば、横文字カタカナの「トマトケチャップ」は西洋を代表すると思い込んでいたほどだ。

無理もない。濱田家に「ソース」とつく調味料はケチャップと豚カツソースとサラダドレッシングだけだったのだから。今でも味が足りないと皿の横にトマトケチャップをかけてしまう。あの甘さがいいのだ。

アメリカ人はフレンチフライ、オムレツ、オニオンリング、ハンバーガーなんかの「ある特定の食べ物」に "しか" ケチャップを付けて食べない。

そりゃ、そうだろう。 あんなにソースがありふれていたら「このソーズはこれ専用、あのソースはあれ専用、そちらのソースはそれ専用」と鼻歌でもうたえる。終いにはどのソースがどれ専用なのか区別がつかないくらいだ。

「そんなものにトマトケチャップをかけるの?」と不思議そうにしていたQちゃんも、今では私の食行動に慣れてしまったようだ。

しかし「何にでもトマトケチャップをかける」私の行動をアメリカ人が理解するにはまだまだ時間がかかるようだ。食事の席で驚きの目を向ける人の多いこと、多いこと。これが結構楽しかったりする。成長したな、私も。

Qちゃんご飯ですよ。ケチャップをこんなにかけても、Qちゃんはもう平気。「NANAのプレートだからね。 けど僕はノーサンキュー。」チキンとセロリと若芽の炒めもの
玄米
トマトケチャップ

Qちゃんがいない夕食に一人で濱田家風ナポリタンを作る時がある。あの味で育った私。忘れられないの、子供の頃に覚えた味は。

2008年4月20日日曜日

濡れ煎餅

昨日の夜、ひまわりさんの夢をみた。ひまわりさんが薄い餅を油で揚げて「揚げ煎餅」にして皆さんに食べさせている夢だ。 夢の中でもひまわりさんは人に何かをしてあげていた。

朝ひまわりさんに会った。「おはよう、NANAちゃん!」オレンジ色の声で挨拶をしてくれるひまわりさん。 さっそく「昨日の夢」の話をした。

「はははは、おもしろいね。じゃ、揚げ煎餅じゃないけど正夢にしてあげるよ」とひまわりさん。 「これ知ってるかい」ひまわりさんがくれたのは「濡れ煎餅」。

ひまわりさんはいつも「不思議なもの」を紹介してくれる人だ。その度に「自分の世界はチッポケだ」とわかる。

濡れ煎餅? 煎餅はドライでなければ「煎餅失格」ではないのか! 煎餅はサクッとしていなければいけないのではないか?

「いいから食べてごらん。おいしいから」その場で食べるように促すひまわりさん。ぜひこの奇妙な「濡れ煎餅」をブログで紹介したいとお家に連れて帰った。夏に受講したい陶芸クラスの登録をする前に、ひまわりさんからの「濡れ煎餅」を凝視してみる。しっとり感を保つためにパッケージに入っている。確かにソフトだ。食べてみると、サクッではなくて、モチッとの出会いだ。 アメリカンクッキーの外はサクッ、中はシットリバージョンに近い衝撃を受ける!濡れ煎餅の外はフニャ、中はモチッ。 けど活けないことはない。「濡れ煎餅」、認めたくないがもう1枚あれば食べているだろう。

ひまわりさんは私のピーターパン。彼女は私を未知の世界へ運んでくれる。夢のようで、現実のようで私はその冒険に子供のように夢中になる。

ひまわりさんが「NANAちゃん、元気にしてるかい」とピーターパンの緑色の服を切て羽根付き帽子をちょこっと被っている姿を想像した。

それはあまりにも似合い過ぎていて想像した私がくすっと笑ってしまった。それを見ていたQちゃんが無言で優しく微笑んでいた。ピーターパンのひまわりさん、いつも冒険に連れていってくれて有難う。

晩ご飯:ローストチキン
ロースト春キャベツ
ヒエサラダ
林檎のコンポート

簡単でも豪華にみえるオーブン料理。私の強い味方です。

2008年4月19日土曜日

桜フィスティバル

私が勤務する宇和島屋スーパーマーケットでは年に何回がイベントが開かれる。 今日は桜フェスティバルでした。

ランチブレイクにカメラをもってイベントに参加!

ドンドコ、 ドンドコ、 ドンドンドン。太鼓の音が聞こえるぞ。いた、 いた。 日本太鼓を響かせて、ドンドコ、 ドンドン。この日のために練習したんだろうね。 ドンドコ、ドンドン、 ドドドドド。「それっ!」、ドコドコ、 ドンドン。 二人の息もぴったり。「おいゃっ!」 カタカタ、 ドンドン、 カタカタ、 ドンドン。最後はこのポーズで決まり!

クンクン、 なにやら美味しそうな匂に釣られて行くと。あはっ! ピザ屋台発見!おじさんがピザを切っている。ピザにブラックオリーブはかかせない!

最近の若者は面白い格好をするのね。すんませ~ん、 写真撮っていいかな?ねえ、 お兄さん。 やけに「腕のポーズ」を気にしてたけど、 それって漫画のキャラクターなの?宇和島屋のギフトセクションから笑顔をお届けします。枝豆のプロモーション。 サンプルをどうぞ!日本茶だって、勢揃い!アジア食品ならまかせて下さい。紀伊國屋だってあるんです。

人込みがあるぞ、 何をしてるのかな?書道だ! 黒い墨を、筆に付けて、白い紙に浮き出るカリグラフィーアート。先生のお姿や振舞もアートです。

バブルティー、 どこに行ってもバブルティー。皆さん「あの噛みごたえのあるタピオカが好き」みたいだけど、 私は好きではない。あまりにも看板娘のお姉さんがキュートだったので写真撮影に協力して頂きました。 はにかむお顔もとてもキュートでした!サンキュ!

あら、 そろそろ仕事に帰らないと! 最後は「ハッピースマイル」で失礼します。
笑顔は人に優しさを伝えるコミニケーション。アメリカ人の「人と人とのナチュラルスマイル」。これに魅了されて「ここに住む人達」が私は好きなのだ。

Qちゃん、 ただいま! ご飯炊いて待っててくれたんだ。 じゃ、おかずは私が作るね。昨日のポークを解凍してあるでしょう? あれ食べよう、 今晩の夕食に。豚肉の野菜炒め
ピクルス
玄米

ケチャツプでQちゃんの「Q」って入れただけで随分とプレートが明るくなった。 晩ご飯を作る。Qちゃんと一緒に残り1日を共に無事に過ごせるから『癒し』になるのだ。 Qちゃん、「いてくれるだけ」でもあり難いです。