大好きなひまわりさんが日本から帰ってきた。職場ががらりと変わる。ひまわりさんが職場にいると空気はマイナスからプラスに変わる。
ひまわりさんは2週間日本に里帰りをしていた。 その間私はオレゴンで変わらない生活を送っていた。いつものように精神病棟にいる母に手紙を書いたり、その母を一人で看病する父に電話で連絡をしたり。
ひまわりさんがオレゴンを経ってから3日程過ぎた夜、私はいつものように両親に手紙を書いた。母は前回送った私達夫婦の写真を寝所に飾っていると父が話していたので、今回もまたラニママからの暖かいマフラーを被る私とQちゃんの写真も添える。写真でもいいから母の側にいてあげたい。
手紙を書き終え写真を同封し封筒に住所を書く。すっかり青森の父の住所を覚えてしまった。父に手紙と写真を明日送ることを電話で報告する。お節介にも食事の管理なんかもチェックする。
「ああ~大丈夫、 大丈夫。心配せんでええ。」返事は何時もこれだ。お父さん、お父さんと、抱き付いた幼い私を「お前はお父さんの宝子ちゃん!」といつも云っていた父。今ではもう父の口からそんな言葉を聞くこともないだろう。
「ほら、あの紫の花の香りがする袋。 この前、NANAがお母さんに送っただろう。お母さん、あの袋が大好きで枕の側に置いて寝てるんだって。 お母さんが云ってたよ。有難うね。」思い出したかのようにポツリと父が云う。
「あれは友達のひまわりさんから頂いたの。素敵でしょう。じゃ、ひまわりさんにも有難うって伝えとくわ。それじゃ、お父さん体に気をつけてね。 また電話するからね。」 電話を切る。ツーツーという音を受話器から暫く聞いていた。
嬉しさがこみあげる。ひまわりさんに直ぐにでも報告したかったけど、今頃ひまわりさんは家族と日本で愉しんでいるだろう。 彼女が帰ってブログを読んでくれるまで待つことにした。
先週ひまわりさんがいつもの笑顔と共にオレゴンに帰って来た。「お帰りなさい~!」家族のように嬉しかった。その場で母のことを報告しようかと思ったけど止めた。人の繋がりの温かさをブログを読んでくれる皆さんにも伝えたかったからだ。
このブログを読んでいる方に伝えたい。
日常あなたは(ひまわりさんのように)何気なく人に親切にしているだろう。時にその親切は果てしもなく広大なものとして人の心を動かすことがある。それを知っていましたか。
ひまわりさんがくれた2つのラベンダーの香り袋。一つは私の寝室に、 一つは母の枕元に送られた。母を想う娘、そんな娘の気持ちを枕元で感じる母。母と娘はひまわりさんがくれた香り袋で繋がった。
ひまわりさん、あなたの小さな優しさは太平洋を超え離れている私達親子を結びつけてくれました。あなたは普段のように照れて笑うかもしれませんが、私はひまわりさんみたいな素敵な人(女性)に会えて良かったと常に思うのです。
人と人との出会いは偶然ではなく必然なのかもしれないね。そんなようなことをあなたは云っていましたね。私の人生のこの地点でひまわりさんに会うことは偶然ではなく必然なのでしょうか。あなたが時々いう人生の先輩としてのコメントはとても勉強になります。これからもあなたの側でそっと学ばせて下さい。ひまわりさん、あなたがいるだけで私は嬉しくなるのです。知っていましたか。
晩ご飯:
- かぼちゃと挽肉のソボロ煮
- 和風サラダ
- 芽キャベツと人参
- 玄米