子供のいない私には母親になる気持ちが判るのだろうか。
周りの友達はお母さんが多い。お子さんが巣立ってしまって人生を楽しんでいる女性(ひと)、 子育て真っ最中の忙しい女性(ひと)。 皆さん私の自慢の素敵な女性。私にとって彼女らは母親である前に女性なのである。
けれど彼女らが子供の話になると母親の顔になる。恥ずかしそうな顔、でも幸せな母親顔。 母親になるって女だから出来る特権なのかな。
私と母は仲が良くなかった。 反発した、 汚い言葉で罵った、苛めた、母には素直にお母さん大好きですと言えなかった。 そんな親不孝な娘を母はいつも、いつも黙って私を包んでくれた。母は娘の私を愛している。お母さん、ごめんなさい。その言葉を耳にしても母は怒ることもなく、 驚くこともなく、 黙って微笑むだろう。 いつものように。
前述した素敵な友人の一人に、としみさんという女性がいる。 彼女の娘さんはすでに独立している。
まだ1年しか知らない女性(ひと)だけど、としみさんから教えてもらったことはここには書き尽くせないほどある。日本の大好きな千寛ちゃん(実の姉)とはまたひと味違う、オレゴン州の近所のお姉さんというところだろうか。
としみさんは子供のように素直で真っ直で自然のままに反応する。姿はポッーっとしているので彼女がお母さんだという事実は信じがたい。けれど実は判断力があってなかなか手強い人物で、 やっぱりしっかっりとした母親の面を備えている。哀しくなって元気になりたい時は、としみさんに HUG をしてもらう。すぐにはいはいと HUG をしてくれる。鼻唄を歌う無邪気なとしみさんはまるでランドセルを背負う小学4年生の女の子のようで、私が HUG をしたくなる。
この先神様が私に女の子供を授かってくれたなら、大好きで尊敬する友人ひまわりさんのような母親になりたい。いつも笑顔で愛情をサンサンと注ぐひまわりさん、娘だけではなく彼女を取り巻く人にも平等に優しさのオーロラを放つ女性(母親)。自分の娘にもそんな女性になってもらいたい。
自分と母親との関係が良くなかったから自分が母になり娘を育てることに興味がなかったのかもしれない。 今は周りに娘を持つ素敵なお母さん達を友人にしているので、その考えは消えつつある。娘っていいなって思う。幼かった私の手を握りながら、 母もまた彼女達のように母親にしか味わえない悦びをかみしめていたのだろうか。
息子はぺー君がいるから欲しくない。 ペー君はママに甘えん坊なのでそろそろ親離れしてもらわないと困る (本当はその逆だ)。けど本当は嬉しい、 なんて母親ごっこをしてみる。
気持いいね。 木蔭で本読み。
なになに? お母さんにも教えて。
北陸の金沢から東北青森の下北へ隠居した母。同じ日本でも文化、習慣、 言葉など慣れないことで気疲れをしたのだろう。病気になってもおかしくないはずだとアメリカにいる娘は思う。
前回のブログ「朝の和み」(2007年9月10日)で病院の母への思いを書いた。ドラエモンのどこでもドアがあれば、 すぐに会いにいけるのにと、、、、虚しい娘の心を誰かに伝えたかった。このブログに母親の気持ちを代表する心動かす感想をとしみさんから頂いた。読者の皆さんに是非読んでもらいたくて掲載した。
母は娘が仕合せな人生を歩む事を望む。
これは 変わらない母の願いであり、
切実な思いでもある。
ある日 成長した娘は自分の手の届かぬ
生活を始める、母は心配しかする事のできぬ
人生を学ぶのである。
娘は人生の大変さを学び初めて
母への感謝を学ぶのである。
どこでもドアは無いけれど
心のドアはいつもつながってるよ。
By としみさん
母親が娘を思う気持ち。母親のとしみさんから教えてもらって涙がこぼれた。それは哀しい涙ではなくて、 としみさんや友人達の温もりへの涙だった。
P.S. としさん, 最近いろいろありましたね。必要ならば私がガッシリとHUG してあげます。いつも側にいてくれて有難う。
気持ちを入れかえて今夜はポークにしましょ。
- スパイシーポークチョップ (オニオン&ベリーソース)
- レタス&トマトのマスタードサラダ
- スナックえんどう豆
- 玄米
- カッテージチーズ