2008年6月11日水曜日

プランツ兄弟 (蘭)

私34歳、Qちゃん40歳の誕生日に去年仕合わせさんが贈ってくれた蘭。

さすが仕合わせさん、私のことをよくご存知。

「これ世話をしなくても大丈夫な植物だから、ななちゃんにぴったりでしょう?」

ペー君の半可育児ごっこに毎日忙しい振りをしているぐうたら主婦にはもってこいの植物だ。

私が住んでいたハワイ島は「蘭の生産地」なので馴染み深い花。ハワイのラナイには紫と白、黄色や薄ピンクの蘭の華が花びらを風に揺らせながら時折咲いていた。

花びらは薄いドレスのようで風のため息でヒラヒラと散ってしまいそうなほどか弱そうだが、蘭はとても生命力のある植物。

その華を開化すると1か月以上も誇らしげに彼女の美貌をみせつけてくれる。

仕合わせさんがくれたこの蘭の華も2か月以上もひっそりと黄色と白のワンピースを着飾っていた。

なによりも直射日光を好まない温かければ陰のある場所でも育つという少し変わっている植物。水さえ定期的に与えておけば自分でお利口に暮らしてくれる賢いプランツ。

陽当りのよくない私のアパートでも力強く生存してくれる癒しアイテムだ。

朝起きて、仕事に行って、素敵な人達と笑って、家に帰って、晩ご飯をこさえて、Qちゃんと二人で食べる。そして1日がまた無事終えることに感謝して暮らす。

淡々たる変わりない生活の流れの中で自分の成長が「停止」しているような錯覚に陥る。そんなときは同じアパートの空間でプランツの若芽や若葉が顔を出して「成長」しているのを見ると「我心も成長」しているようで安心するのだ。同じ根から新しい生命が生まれる。「生きたい!」と手を伸ばしている。見よ! このガッシリとした母胎(根)を! 生態界では生命を宿す源は強力だ。

充分な水を鉢植えの土に吸い込ませ、温かいアパートの室内へ移動させる。蘭は寒がりだ。兄貴と弟誕生。今年もまた奇麗なドレスをまとって魅了してくれるだろう。

晩ご飯: 鳥レバーとハツのグリーンピースのスパイシーソテー
コーンミール
アスパラガスと人参

冬が過ぎ、 夏が過ぎ、 そしてまた冬が来る。この繰り返しはあと何回訪れるのだろうか。