2007年11月5日月曜日

TAKE ME -- 私を連れてって!(1)

暖かい秋の陽射を浴びながら、仕事からてくてくと家に帰る途中。 むむむっ、 道路の向うに何かおもしろそうなものを発見。

デジカメで写真におさめるために足速に家に向かう。 アパートの駐車場に調度仕事帰りのQちゃんが笑顔で待っていた。

「ねぇ、Qちゃん。すっごく可愛いものを見つけたんだけど、これからデジカメで撮影しに行くけど来る?」二人でアパートに戻ってデジカメをもって出発。

「僕とデジカメ無しで旅行に行くのと、デジカメと僕無しで旅行に行く選択をしなければいけなかったら、 NANA はどっちを選ぶ?」Qちゃんが冗談で聞く。

「そうね、今は車を運転してないからQちゃんに頼るしかないけど、 車があればカメラを持って一人でどこでも行けるわね。」曖昧な返事をした。最近では運転をしなくていいことに安心を抱くようになってきた。これではいけない、ペーパードライバーになってしまう。

「どこにいるの、その可愛いもの?」どうやら Qちゃんは動物と思っているらしい。

「あの道路にいるのよ。すっごく、おとなしいの。 けど可愛いのよ。」と言って私とQちゃんは道路を横切った。

「ほら、 いたいた。」笑顔の私。

「Oh, this is great! This is cute! 」予想意外の動物に感動をしているのだろうか、Qちゃんはかなり喜んでいる。なんだか嬉しい私。

「、、、けど、 これガス式で古いね。」後ろ、横、オーブンの扉まで開けて確認するQちゃん。おいおい、 これを家に持って帰るつもりは全くないよ。そんなつもりで誘ったんじゃないよ。心の中でQちゃんに突っ込みを入れる。

「この写真を撮ってe-bayで売りに出したら滑稽だよね。『FREE -- TAKE ME (無料です。持って行って下さい)』って書いてあるのに、売りに出しているんだもんね。」はははははと笑うQちゃん。私も一緒に笑った。